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現実世界は理不尽に満ちている!
第31話「ふふっ、無駄だ」
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飛び、そこから残存エネルギーが飛び出した。

 次の瞬間、アクラメータ級は爆発を引き起こしながら爆沈。爆沈したアクラメータ級からボレアス級U型1隻とAC721重量級一般U型1隻は離れようとするが、叶うことはなかった。その2隻は巻き込まれたからだ。

 「本艦を除いて、アクラメータ級は全滅か」

 淡々とした口調で言うスヴェートだが、胸中は叫びたい気持ちでいっぱいだった。本艦を除くアクラメータ級が全滅だと!間違いない、敵旗艦はブリリアンスから潰すつもりだ。私に近寄るなー!

 「ボレアス級U型〈ボルコス〉、シールド消失シ中破。AC721重量級両用突撃艦U型〈スラス〉、シールド消失シ中破」
 
 被害報告が続く。

 「AC721重量級一般U型〈マルタ〉、敵ノ量子魚雷にヨリ中破カラ大破―――イエ、撃沈」

 ガトランティス駆逐艦が放った量子魚雷が、〈マルタ〉左舷に被弾。戦列から落伍しつつも砲戦しようとするが、機関部に異常をきたしていたのか、撃沈してしまう。

 ブリリアンス艦隊の被害は増える一方で、〈スラクル〉を除くブリリアンス艦の多数が小破以上となり、シールドが消失し砲戦するブリリアンス艦は4隻となった。

 「本艦を前に出せ。敵の砲火をこちらに引きつける!ブリリアンス・フィールド全力展開!本艦は防御に徹する!僚艦は撃ちまくれ!…こんなところで死んでたまるか!こっちはベッドで死ぬという夢があるんだ!」

 「えぇ…後半いらない…ギルド長閣下、どんな夢なんです……」

 「この艦はオリジナル機関を内奥に宿しているんだ。安全だ、安全なんだ!」

 「……」

 犠牲を抑えるべく、スヴェートはアクラメータ級改〈スラクル〉を前進させるよう命じた。

 アクラメイター級を戦闘航宙艦として改装された本級は内奥にオリジナル機関―――ブリリアンス・ドライブを宿している。アクラメイター級アサルトシップよりも強固な装甲を持ち、シールドの上位版であるフィールドは量産型機関から作り出されるシールドよりも高出力にして強固。

 敵旗艦による攻撃は1回であれば防御することが出来る…筈、と踏んだからスヴェートは本艦を前進させたのだ。砲火が〈スラクル〉に集中する中、彼女はドヤ顔した。
 
 「ふふっ、無駄だ。その程度の火力で我が艦〈スラクル〉を倒せると思うなよ。我が艦〈スラクル〉は無敵なり!」

 「あ、いや、ギルド長閣下それは―――」



 ―――ガトランティス艦隊旗艦〈メガルーダ〉。

 「大都督、未確認艦隊の敵旗艦と思われる楔型戦艦が突出します」

 「…ほう」

 大都督ダガームは不敵な笑みを浮かべながら、その楔型戦艦を見つめる。同型の2隻の楔型戦艦は火焔直撃砲に耐えることは出来なかったが、お前
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