第31話「ふふっ、無駄だ」
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リアンス各艦の砲口が煌めいた直後、ビームが迸る。ブリリアンス艦は重粒子砲を斉射したのだ。
重粒子砲を装備していないガーディアン級U型はミサイルを発射。ボレアス級U型は重粒子砲を斉射しつつ、ガーディアン級に続き対艦ミサイルを発射し、敵前衛艦隊へと向かっていく。
ガミラス艦隊も同様に攻撃を行っている。無砲身砲塔から赤色のビームを斉射し、魚雷と対艦ミサイルを次々と発射している。
「敵主力艦隊、発砲」
敵主力艦隊も〈ヤマト〉が初撃でガトランティス巡洋艦1隻を沈めた時点で、全ての砲門を開いて砲撃を開始。輪胴砲塔によるビームの連射とガトランティス独特の魚雷兵器を次々と放ち、連合艦隊を殲滅しようとしている。
「敵弾、来マス!」
交差するビームと対艦ミサイル、そして魚雷は、双方の艦隊へと襲い掛かった。
ガトランティスは輪胴砲塔による濃密な弾幕を張り、連合艦隊の対艦ミサイル・魚雷を次々と撃ち落していき、被害を抑えようと躍起になっている。
それは連合艦隊も同様であり、敵から放たれたミサイルと魚雷を自艦に命中しない為に、対空防御を行っていた。ガトランティスの魚雷は量子で出来ているようだが、迎撃出来ない程ではなかった。
連合艦隊は対空防御をしつつ、ガトランティス艦隊に損害を与えることが出来た。その損害について、スヴェートは戦況を見つつ報告を受けた。
「ガトランティス駆逐艦3隻、ガトランティス巡洋艦4隻ガ撃沈。ソノ他、多数ノ敵艦に小破ト中破ヲ与エマシタ」
続けて、連合艦隊の被害も報告された。
「ガミラス駆逐艦1隻ガ撃沈。小破状態ノガミラス巡洋艦ガ1隻、中破状態ノガミラス巡洋艦ガ1隻、小破状態ノガミラス重巡洋艦ガ1隻。我が軍ノ被害ハ小破2隻デ、撃沈ハ0。以上デス」
無論、敵に与える損害も味方の被害も、これで終わりという訳ではない。ここは戦場。敵に与える損害と味方の被害が発生した場合、そういった更新は必ずある。
「手を緩めるな、砲撃を継続」
スヴェートはガミラス艦隊を一瞥する。
ガミラス艦隊は針路を変えることなく、各艦の判断で回避運動を行いつつガトランティス艦を攻撃。
一方でスヴェート率いるブリリアンス艦隊は回避行動をしていない。何故ならシールドを展開しているからだ。敵からの攻撃をシールドで受け止め、回避運動せず直進したまま砲撃を行っている。それでいえば〈ヤマト〉も同じであり、今も〈ヤマト〉はガトランティス艦に有効打を与えていた。
一瞥していたスヴェートは、率直な疑問を頭に浮かべた。
「何故、ガミラスはシールドを保有していないのだろうか」
星々の海を航行する文明にとって、シールドはなくてはならないテクノロジーだ。宇宙船にとって他
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