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現実世界は理不尽に満ちている!
第27話「連合艦隊って響がイイよな」
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が終わったようだ。

 「ギルド長閣下、提案があります。―――」

 艦長代理は己が考えた方針を提案した。右翼より近づく機動艦隊を合同航空隊で以って迎撃し、連合艦隊は前衛艦隊と本隊を叩く。自分が考えていたその内容は、通信でも交わされたことだろう。

 でなければ、だ。

 「うむ、通信と同じだ」

 ギルド長スヴェートは即答なんてしない。そして、合同航空隊はそのまま機動艦隊へと向かうことはない。

 「ではギルド長閣下、指揮を」

 「フっ、任せろ」

 艦隊の指揮を再び執るスヴェートは通信で交わした内容を艦隊に共有させ、命令を下した。

 「全艦、戦闘隊形」

 「はっ」

 「ラジャー、ラジャー」

 戦闘隊形へと移行していく艦隊を観た艦長代理は思う。

 「(なるほど、この陣形であれば艦隊に支障はないですね)」

 高度な連携が望めないからこそ、出来る陣形だ。当然ながら〈ヤマト〉とガミラス艦隊との連携が未経験で、合同訓練なんてしたことがなかった。

 それを考慮した結果、〈ヤマト〉を中央に据え置き、〈ヤマト〉の上にアクラメータ級1隻、左舷にアクラメータ級1隻と【ゲルバデス級航宙戦闘空母】〈ニルバレス〉、右舷にアクラメータ級改〈スラクル〉と【ゲルバデス級航宙戦闘空母】〈ミランガル〉が並び、その外側に向けてブリリアンス艦とガミラス艦が進む。スヴェートが通信で交わした打ち合わせ通りだ。

 「5分後、敵艦隊ト交戦予定」

 史上初、地球・ガミラス・ブリリアンスの共闘が今、始まろうとしていた。


 ―――ガトランティス艦隊旗艦【メダルーサ級】〈メガルーダ〉。

 「ガミロンの艦隊を確認!ヤマッテも確認しました!」

 「大都督、敵艦隊の内に未確認艦隊を確認!」

 「グハハッ!ヤマッテを見つけたり!」

 スクリーンには連合艦隊を映し出されていた。「ガミロン」「ヤマッテ」と発しているが、正しくはガミラス艦隊とヤマトのことである。「ガミロン」「ヤマッテ」と発してしまうのは、自国の言葉に合わせようとした結果だった。

 ダガームは酒をラッパのみしながら、獰猛な笑みを浮かべていた。遂にヤマトを見つけた。未確認の勢力が居るようだが、知ったことではない。だが折角だ。未確認の勢力にも、【新兵器】の前には無力であることを知らしめてやる。

 ニヤリっと笑ったダガームは酒を床へ投げ捨て、声高に言い放った。

 「【火焔直撃砲】、発射準備!」

 艦橋に並んだ太鼓が打ち鳴らされ、発射に向けて次第にテンポは速くなっていく。

 「回せー!」

 号令を受けて艦体下部のロックが次々と外され、新兵器―――【火焔直撃砲】の本体である巨大な筒がガコンと下ろされる。艦橋では鉄
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