第27話「連合艦隊って響がイイよな」
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た。全長が390mで幅が67mあるそれは、双胴型のような形状であり、空母と戦艦の間に位置しているような艦種だ。戦闘空母と呼称されるであろうガミラス戦闘空母は2隻とも艦色が異なっており、片方は深緑一色、もう片方は赤を基本色としつつ白と黒の迷彩柄を入れていた。
おそらく、赤を基本色としつつ白と黒の迷彩柄を入れたガミラス戦闘空母が、ガミラス艦隊の旗艦なのだろう。
地球の宇宙戦艦ヤマトもそうだが、ガミラス艦隊は敵ではない。反応で分かる。
「ふふっ、強大な敵に対し3つの勢力が共闘する…連合艦隊の誕生だな。なんと熱い展開、素晴らしい」
「……」
青筋を立てそうになる艦長代理。スヴェートは、ガミラス艦隊に夢中過ぎて気づいていない。
状況を分かっているのだろうか、ギルド長は。貴女がそれだから、私が一緒に居るんですよ。信じられるだろうか。このディスコミュニケーションなギルド長は、こんなでもブリリアンス・ギルドの長なのだ。
ふぅ、と息を整えた艦長代理は、微笑みの色を浮かべせながら大きな声音でスヴェートに問うた。
「ギルド長閣下」
ん?、とスヴェートは艦長代理に振り向く。気づいてよかった。
「そのガミラス艦隊の内に、貴女が信頼関係を築くことが出来た者はおりますか?」
スヴェートは一周間、ホテルで生活していた。であれば異星人とはいえ、ある程度の信頼関係を築くことは出来た筈だ。異星人―――ガミラス人だけではない。地球軍の者達とも、信頼関係を築くことが出来た筈。
2つの勢力と共闘するのだ。ヤマトとガミラス艦隊旗艦に連絡を取る必要がある。
「ガミラス人のフォムト・バーガーと地球人の古代進」
「ガミラス人のフォムト・バーガーと地球人の古代進ですね。ではギルド長閣下、直ぐ連絡を。これから共闘するのですから」
「勿論だ」
頷いたスヴェートは連絡を取る為、機器を操作した。私って艦長代理に命令される立場だったか、と首を傾げながら。
「艦長代理、SC002型量子偵察機ヨリデータ来マシタ」
艦長代理はスヴェートより離れ、報告して来たOOMパイロット・バトルドロイドの元へ向かった。彼女はモニターを見つめる。この空間に展開しているガトランティスの艦艇と、艦隊の配置をモニターに映し出されていた。
「データベースに該当が無いのは、当然ですね」
モニターに地球基準で識別されるであろう駆逐艦、空母、巡洋艦、戦艦が映し出されている。
駆逐艦は多くの砲台―――輪胴砲塔を有し、白と緑が基調の艦艇。緑の下部と白い上部によって構成されているような構造だ。全長は190m。
空母は前後左右に昆虫の複眼を思わせるオレンジの部分が不気味に光る。上部甲板中央に直
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