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現実世界は理不尽に満ちている!
第25話前半「白銀の守護者」
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ヒは何故気づかないのだろう。謎過ぎる。

 それと、だ。ネレディアお前、よく涼しい顔をしているな。この女、本当に黒幕だったりしないだろうか。実は本人ではなかったりして。その線はありそうだ。

 「改めて言います。少佐、目を覚ましてください!ザルツ人を信用なんて…!」

 「やめろーーー!!」

 不自然なく、ブラスター・ピストルをホルスターから抜く準備をしなくては。私が決意した直後、上方から声が降ってきたのだ。この場に居る全員が、上方を見上げる。降ってくる人物を確認し、誰かがその人物の名前を口にした。―――沢村、と。

 「なっ!?」

 唖然としつつも驚くことしか出来ないメルヒは、避けれなかった。落下する沢村はメルヒの体へと激突した。めちゃくちゃな態勢の体当たりだ。

 メルヒはその衝撃により拳銃が落とし、クルクルと回転しながら落下していった。同時に、桐生は拘束から逃れた。

 沢村のフライングボディプレスを受けたメルヒは背中を激しく打ちつけ、衝撃でなのか彼は沢村を押し倒した。押し倒した場所の直ぐ近くには布袋があり、上部が閉じられていなかったのか布袋の中身がぶち撒けられた。

 「「ひっ、ひゃーーー!!?」」

 布袋の中身は食料ではなかった。食料だったら、メルヒと沢村は悲鳴を上げながら抱きついていないし、後退ってもいない。食料ではない。布袋に入っていたのは、白骨化した頭骸骨だったのだ。…正解してしまった、…ひぇ。

 誰もが固唾を飲み込み、完全に引いている。状況が状況なのにも関わず、ネレディアは涼しい顔をしている。私が、ネレディアを黒幕女というあだ名をつけた瞬間となった。このネレディア、実は偽物なのでは?

 黒幕女というあだ名をつけれたと知らず、ネレディアは口を開いた。

 「テロン人と共存なんて出来ない」

 「テロン人?」
 
 バーガーは首を傾げた。

 私も首を傾げた。バーガーは知っているようだが、私は知らない。テロン人とは何だ?テロン人とやらは此処に居ないだろう。此処に居るにはガミラス人と、ザルツ人と偽っている地球人だけだ。

 自分達の正体がバレたと悟ったかのよう顔をし、口を噤む古代達。…あれ、古代達は地球人ではない?

 「私達は騙されていたのよ、バーガー。コイツらは、あのヤマトのクルーよ!」

 そ、そうだよな、彼らは地球人。…ん?何故ネレディアは、古代達をテロン人と呼んでいるのだろうか。謎だ。

 「そうかい、…やっぱりな」

 フッと笑みを浮かべるバーガー。
 いや、やっぱりなと呟かれても…。私は戸惑った。

 彼女の戸惑いを知らず、バーガーは腰のホルスターに右手を置き古代に体を向けた。相応して古代もホルスターに手を掛けた。

 瞬間、2人
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