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星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その五十一

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「報告をあげるとしよう」
「そうしていきましょう」
「今の我々は」
「是非共」
「そうだ、だがこれまでだ」
 大佐はまた言った、飲むコーヒーはウィンナーコーヒーだが生クリームはうんと甘くしてそして量もかなり多い。
「シャイターン主席は健在だ」
「戦場にいますね」
「シャハラザードは戦場にあってです」
「そして指揮を執っています」
「それならですね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「若し動きが落ちたのならだ」
「シャイターン主席に何かがあった」
「病にでも倒れたか」
「それで、でしょうか」
「その為でしょうか」
「そうだろうか、そしてその分だ」
 病に倒れてというのだ。
「動きが落ちたか」
「病がどんなものとしても」
「やはり体調を崩すと集中力も落ちます」
「どうしても」
「そうなってしまいます」
「そうなってだ」
 そしてというのだ。
「動きの質が落ちたか」
「采配の手腕が落ちて」
「それで、ですね」
「そうなってかも知れない」
「大佐はそう言われますか」
「そうかも知れない、だからだ」
 それでというのだ。
「お二方の指摘もな」
「根拠がある」
「そう言えますね」
「この度は」
「そうかもな、しかし」
 大佐はさらに言った。
「こう言える根拠もな」
「今はないですね」
「では我々はその根拠を突き止める」
「そうなりますね」
「その通りだ、これも軍人の仕事だ」
 大佐は強い声で言った。
「根拠を突き止めることもな」
「左様ですね」
「ではそのことも進めていきましょう」
「これからは」
「そうして観戦を続けていきましょう」
「是非な、ではレセプションも行い」
 マウリア軍相手のそれもというのだ。
「そしてだ」
「観戦も行う」
「そうもしていきましょう」
「この戦いの間は」
「この艦内において」
「是非な」
 こう言ってであった。
 彼等はレセプションも行いマウリア軍とも交流を深めていった、戦いの中でも彼等は実際に戦っていないのでそうしたことも出来た。
 だが戦っている者達は違っていた、オムダーマン軍のある空母の中では整備のチェックをしてだった。
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