日常編
溜まっていく戦闘欲求
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うに頭を掻いている悟林を見て全てを察した。
「悟林ちゃーーーんっ!!」
勉強を妨害した挙げ句、大怪我までさせたことにチチの怒声がパオズ山に響き渡り、あまり怒声に獣が逃げ出す始末だ。
「えーっと、お母さん?私はちょっと体を動かそうと悟飯を誘って組み手しようとしたら悟飯があまりに弱かったから…うん、手加減間違えました。ごめんなさい、悟飯の弱さを甘く見てました」
自分の弟なのだから大丈夫と思っていた悟林だが、もう少し悟飯の評価を下方修正しようと心に決めた。
「取り敢えず仙豆貰ってくるから」
カリン塔に行って仙豆を1粒貰い、気絶している悟飯の口を抉じ開けて仙豆を喉の奥へと押し込んで強引に飲み込ませる。
「ゲホゲホッ!!」
仙豆を無理やり押し込まれた悟飯は何とか仙豆を飲み込んだ。
「治った?全くもう、悟飯…これくらいでダウンとか情けないんじゃないの?」
「だ、だって僕…武道家じゃなくて学者になりたいし、本当なら闘いなんかやりたくないんだよ。それに悪い奴もいないんだし、修行なんかしても意味ないじゃない」
悟飯からすれば悪い奴も闘う理由もないのだから修行をしても何の意味もない。
「悟飯…そんなこと言って後悔しても知らないよ?もし敵が来て殺されてもそれは悟飯の自業自得なんだからね」
悟飯の発言に呆れてしまった悟林は悟飯を組み手相手にするのを止めて一番実力が近いベジータの元に向かうのであった。
自分の実力の底上げに、そして力を高めて父親のように超サイヤ人になるために。
カプセルコーポレーションに向かうとベジータは外でブルマとヤムチャ達と食事を摂っており、悟林が降り立つとブルマとヤムチャが反応した。
「あら、悟林ちゃんじゃない」
「どうしたんだ?ブルマに用事か?」
「ベジータさんに用事があるんだ」
「「え?」」
黙々と食べているベジータに歩み寄り、ブルマとヤムチャは慌てて止めようとする。
ベジータをあまり刺激して欲しくなかったからだ。
「ベジータさん」
「…何だ」
口の中の物を飲み込んだベジータが悟林を横目で見る。
「組み手しようよ!相手がいないんだ!!」
「ふざけるな、何故俺が下級戦士一族と」
本来ならベジータはサイヤ人の王子であり、悟林は底辺の下級戦士の一族であるため雲の上の存在である王族と手合わせなどあり得ない。
しかし、戦闘欲求が溜まっている悟林にそんなこと関係ないため、言葉よりも分かりやすいであろう拳で語ろうとする。
幼い子供からとはとても思えない猛スピードで放たれた拳をベジータは片手で軽々と受け止める。
ヤムチャは悟林の拳の重さと鋭さに、そしてそれを軽々と受け止めるベジータに驚愕した。
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