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つも ご飯 用意してるのって 私じゃぁない 私のこの美しい身体に少しでも傷をつけたら 放り出すわよー わかったぁ!」
すごーい剣幕だった。俺にも、彼女が何を言いたいのかわかったのだ。初めて、人間の言葉が理解できたのだ。その後は、渋々とおとなしく身体中を石鹸だらけにされて、顔も嫌というほど擦られて、シャワーを浴びせられていた。
「お母さん 岩が出るから お願いネ」と、バスタオルにくるまれてリビングに抱きかかえられて、身体をゴシゴシと拭かれながらと
「岩は 今日は おりこうさんだったみたいね 鳴き声が聞こえなかったわよー ミナツのこと お気に入りみたいネ」
「そりゃー 岩 だって 男だから若いほうが良いに決まってるよー」
「こらぁー 仁 なんてことを・・・」と、男の子が窘められていた。
ミナツちゃんがお風呂から出てきて
「岩 身体 拭いてもらったぁ? 耳ン中の水をきれいにしょうね」と、俺を抱きかかえて、顔を押さえて耳に何かを突っ込んできたのだ。俺は『シャァー』と・・・
「なによー シャーッてぇー おとなしくしてなさい! 耳にお水が入ったままだと病気になっちゃうの!」
俺は、何故かミナツちゃんの言うことに逆らえなくなっていたのだ。
「あらっ 岩って やっぱり ミナツの言うことはおとなしく聞くのねー」
「う〜ん わかってくれているみたい ねっ 岩ぁー」
その後、ミナツちゃんは自分の部屋に連れて行ってくれて、ベッドで
「いい? 岩のご主人様は お父さんだけど 私は岩の相棒だからね わかったぁ!」と、教え込まれたのだ。
その夜はミナツちゃんのベッドで ゆっくりと朝までゆっくりと寝たのだ。人間に寄り添って寝るなんてこと 今までは 考えられなかったことだ。
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