暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その五十

[8]前話 [2]次話
「お二方はな」
「その軍事的才能故にですか」
「気付かれましたか」
「そうなのですか」
「おそらくな」
 そしてというのだ。
「そう言われていると思うがな」
「僅かな違いですな」
「これまでのティムール軍と今のティムール軍の動き」
「それが違っていて」
「それで、ですか」
「私にはわからないが」
 そのティムール軍の動きがというのだ。
「どうもな」
「それは私もです」
「私も同じです」
「私もまたです」
「違うとは」
 観戦武官達は誰もわからなかった。
「思えないです」
「果たして違うのでしょうか」
「何がどうか」
「どう違うのか」
「そう思います、ですが」
 それでもと言うのだ。
「お二方はわかってですか」
「そうして言われてですか」
「それが今のティムール軍の状況を作っている」
「そうだというのですか」
「そうも言っておられる」
 実際にというのだ。
「お二方はな」
「やはりそうですか」
「そしてですか」
「今後はですか」
「そのこともですか」
「観て欲しいとな」
 その様にというのだ。
「お話があるかもな」
「オリンポスからですか」
「それでは我々はですね」
「これからはですね」
「そのことも観ていくのですね」
「お話がある前に」
「そうしていくべきだと考えている」
 実際にとだ、大佐は述べた。
「私はな、だが動きが落ちたのならだ」
「それならですか」
「それならばですか」
「そこには根拠がある、あらゆることにだ」
 まさにというのだ。
「根拠があるな」
「はい、まさに」
「何も根拠のないものはありません」
「それが虚言等でない限りです」
「根拠は必ずあります」
「軍の動きも然りだ」
 これもまたというのだ。
「やはりな」
「動くがよくなるにしても悪くなるにしても」
「そして勝敗もです」
「必ず根拠があります」
「それが軍というものです」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「我々としてもな」
「ティムール軍の動きが悪くなったというのなら」
「それで今の劣勢につながっているのなら」
「その根拠を確かめるべきです」
「観戦武官としても」
「必ずな、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ