暁 〜小説投稿サイト〜
現実世界は理不尽に満ちている!
第19話
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みつつも右手の指をタップさせる動作から、焦りが行動として垣間見えていた。

 「反応は?」

 「イエ、アリマセン」

 何度目だろうか。同じことを繰り返し聞いている艦長代理は、そう自覚していた。
 まさか、探索早々に通信が途絶えてしまうとは思いもよらぬことだった。救助隊を差し向けようにも、ハンガーベイは全て外部よりロックされ、救助隊を差し向けることが今も出来ないでいた。

 「引き続き、反応あるまで継続」

 「ラジャー、ラジャー」

 艦長代理は、ただスヴェートの無事を信じて祈ることしか出来なかった。
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