第19話
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古代達・バーガー達と話し合いをし、明日から一緒に調査や作業を行うこととなったスヴェート。彼女はネレディア・リッケに案内された部屋で一人、ベッドに腰掛けていた。
与えられた部屋は……一人で使うには広い部屋だった。普通のホテルであれば、スイートルーム並の大きさである。やはり、一人で使う分には広過ぎる部屋だ。
モダンな雰囲気が素敵だとか、ベッドが大きいだとか、花瓶に差された絢爛な花のおかげで部屋が落ち着いた匂いだとか、金を掛けていますよっとアピールしている家具やら調度品やらが並んでいる。…そんな感想を、スヴェートは抱いた。
感想を抱いていたスヴェートであったが、ふとフォムト・バーガーが自分に言っていたことを思い出した。
自分に言っていたこと、それは―――古代達についてだ。無論、不審に思われないよう細心の注意を払いながら、当時スヴェートはバーガーに聞いた。聞いて帰ってきたのが『あぁ、ザルツ人』で、彼は古代達へと顎クイ。
【ザルツ人】。
大ガミラス帝星―――ガミラスと呼ばれる星間国家に併合された惑星国家の一つ。併合されたザルツ人は、【二等臣民】となる。
【二等臣民】とは、ガミラスによって併合された惑星国家の住人に与えられる身分制度。二等臣民としての制度を受けると同時に、その惑星国家には星を渡る為のドライブの技術供与を行ったり、その他許される範囲での恩恵や繁栄を与えているようだ。
ちなみに、だ。
話を聞く限りザルツ人の見た目は、同郷の地球人と殆ど変わりない。つまりだ、ザルツ人とやらが『僕は地球人!』と自称したとしても、『地球人なのは見れば分かる』となる。
やはり宇宙は広いな、地球人と同じ肌を持つ種族―――人種が存在しているのだから。そう考えたら自分も地球人と同じ肌か。スヴェートはうんうんっと心の中で頷いた。
そんなザルツ人だが、彼らの大多数がガミラス軍に入隊しているようで、制服は茶色ベースのガミラス義勇兵用軍服を着用しているようだ。
士官学校に入るザルツ人も存在しているよう。
だが、ガミラス二等臣民は、一等臣民と違い彼ら二等臣民は士官学校に入る事は難しい。故に、若い内でも少尉以上の将校にはなれない事が多いとのこと。
バーガー曰く、激しい戦場で生き延び、とてつもない武勲を重ねて底辺から成り上がるしか道は無く、武勲を重ねまくったザルツ人の男―――シュルツが大佐となり最前線基地の司令官を務めているが、それでも稀な例だそうだ。
二等臣民があるように【一等臣民】は存在し、バーガー・ネレディア・バーレン・メルヒは、生まれながらの蒼い肌を持つ一等臣民。一等臣民は蒼い肌を持たぬ二等臣民を軽蔑し、余程の戦功を上げなければ更に軽蔑。
…バーガーも含めてだが、古代達はザルツ
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