第17話「初めまして、諸君」
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。そしたらあら不思議、両開きの木製扉は無くなり、変わりに横3mある絵画があるではありませんか………??
「はぁぁぁー!?」
スヴェートは叫んだ。
どういったトリックかはチンプンカンプンだが、どうやらこのホテルに閉じ込められたようだ。……異常だこれは!
「パイロット、聞こえるか?スヴェートだ、応答しろ!」
携帯用通信機【C1パーソナル・コムリンク】で呼び出すスヴェートだが、残念なことに反応が無い。ザーっという雑音しか聞こえなかった。
かつて木製扉があった場所―――壁に掛けられた横3mある絵画の前までスヴェートは駆けた。彼女は飛びつき、右手で拳を作ったと同時に叩きつけた。
「クソが!」
続けて何度も力強く絵画を叩くがそれは無意味に終わり、コンクリートのような感覚が感じただけだ。
やがて業を煮やしたスヴェートは距離を取り、ホルスターから純白基調のブラスターピストルを抜き取り、銃口を絵画に向けた。
「部隊、撃ち方用意!」
それと同時にBXコマンド・バトルドロイド部隊は、スヴェートと同じくE−5ブラスターライフルの銃口を絵画に向けた。
「撃て!」
ブラスターピストル・ブラスターライフルから、銃声音と共に赤い光弾が放たれる。
放たれた光弾は命中するが、…損傷は無かった。
「そ、そんな馬鹿な…」
スヴェートはよろよろとよろめき、床にヘタりそうになった。しかし彼女は諦めの色を出さなかった。何か他に方法はないか、脱出してやるという思いを胸に考える。ホテル内をくまなく探索していくしか、ここを出る術はないだろう。
「…何だ?」
ふと、スヴェートは音が聞こえた気がした。銃声ではないのは間違いない。彼女は耳を澄ます。
「…会話か?」
会話に加えて、ピアノが聞こえた。
確証はない。だが音が聞こえたのだ。もしかすると、そこには救難信号を出した人達が居るかもしれない。
「行くぞ」
女性が描かれた絵画の前を通り、スヴェートは奥へと向かう。BXコマンド・バトルドロイド部隊は彼女の後ろに続いた。
「この部屋か」
スヴェートは扉の前に立つ。
ピアノの音は扉の前に立った時には消えたが、会話の音は確かと聞こえた。間違いない、此処に居る。
「私が先頭に立つ。お前達は後から続け。いいか、絶対に武器を使用するな、武器を向けるな。相手から攻撃されてもだ。分かったな?」
『ラジャー、ラジャー』
ふぅ、と息を整えたスヴェートは、ブラスターピストルをホルスターに戻し扉を開ける。扉を開けた直後、彼女は入室する。後から続くBXコマンド・バトルドロイド部隊。
部屋の中はホールのようになっており、壁
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