第17話「初めまして、諸君」
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されていなかったのか、あっさりと扉は開かれた。
「突入!」
直後、BXコマンド・バトルドロイド部隊は、Eー5ブラスターライフルの銃身下部にあるフラッシュライトを点けて突入していった。スヴェートもフラッシュライトを点け、彼らに続いた。
「誰かが待ち構えている、という訳ではないようだな」
独り言のように呟いたスヴェート。
彼女の言う通り、待ち構えられていることは無く、入れば中には薄暗く細い通路があるだけで、障害物は無い。ただ通路を照らす電球があり、電球から放たれる照明は赤い。通路の一番奥には、長方形の水密扉が見える。
通路の一番奥に到達したBXコマンド・バトルドロイド2体は水密扉の両側に立つ。水密扉の前には、BXコマンド・バトルドロイドのキャプテンがおり、Eー5ブラスターライフルを構えていた。
「突入ダ」
キャプテンが指示を出したと同時に、水密扉の両側に立っていた2体のBXコマンド・バトルドロイドは扉を開き、中へと突入した。2体のBXコマンド・バトルドロイドが突入した直後、キャプテンはブラスターライフルを構えつつ後に続いた。
3体のBXコマンド・バトルドロイドが警戒しながら上と左右に銃を振り、クリアリングする。彼ら3体がクリアリングしている間、残り6体のBXコマンド・バトルドロイドが続いて突入し、最初に突入したBXコマンド・バトルドロイド3体と同様にクリアリングしていく。
「クリア」
そして最後にスヴェートが突入した瞬間、クリアリングは終わり、安全は確保された。スヴェートはフラッシュライトを消し、彼女に続く形でBXコマンド・バトルドロイド部隊もフラッシュライトを消した。
「あぁ、どうやら私の瞳は幻覚を映しているようだ。何故戦艦の中にホテルがある?」
スヴェートは4階までありそうな吹き抜け―――天井を見上げた。天井はガラス張りとなっており、そこから見える景色では気持ち良さそうな雲が浮かんでいた。
「…はぁ??」
思わず目が白黒してしまうスヴェート。
無理もない。軍艦の内部が、高級感が溢れるホテルのロビーだったのだから。
大理石で作られた床には短めの毛のカーペットが中央に敷かれ、年を重ねたダークブラウンの柱が光を柔らかく反射していた。エントランスの真ん中に立つと、景観を考慮して作られているのがよく分かる。
石造りの壁には、高さ約1mの絵画が掲げられていた。
スヴェートはエレベーターに近づく。
上層階に行く為にはジャバラの二重扉がついたエレベーターを使用するか、エレベーターを使用しない場合は幅が広い階段を使用するようだ。もっとも、スヴェートはエレベーターが使える筈がないと信じて疑わない。
エレベーターに近づいたスヴ
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