第16話「あの艦は…!?」
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び立てるように待機だ」
「ラジャー、ラジャー」
「さて、行くとしようか」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
着陸したシーシピード級改輸送シャトルの搭乗兼出口ハッチが、地面へと降ろされたと同時に一対のドアが開かれた。そこから12体のBXコマンド・バトルドロイドが駆ける。
BXコマンド・バトルドロイド部隊は武器を構え警戒しながら、シャトル周囲の安全を確保する。
「クリア」
安全を確保したBXコマンド・バトルドロイド部隊。部隊長は安全を確保した報告をスヴェートに入れた。数秒後、スヴェートが悠々とした足取りでシャトルから出てきた。
スヴェートはいつも通り純白の軍服を着用し、外は黒色、内側が赤色の肩掛けマントを背負っていた。
だが違う点が、否、付け加えるのが2つ。
一つは防弾チョッキのような純白のアーマーを、軍服の上に着用していること。一つは現代の軍人が被るような純白のヘルメットを被っていることだ。
そんなスヴェートはホルスターに下げている【SEー44Cブラスターピストル】を片手で撫でつつ、前を見据えた。
BXコマンド・バトルドロイド部隊がスヴェートへ振り向いた。スヴェートは命令を発した。
「これより我が部隊は、SOS発生源の場所へと向かう。3体は此処に残り、シャトルを守れ」
『ラジャー、ラジャー』
スヴェートは空から光が届かないジャングルを進む。12体から9体となったBXコマンド・バトルドロイド部隊は彼女を警護する。
「ちょっとだけ蒸し暑い感じだな、私は平気へっちゃらだが」
熱帯森林気候特有の湿気に、感想を漏らしたスヴェート。時折、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「…妙に見たことがある景色だな」
スヴェートは直感的に感じ、同時に違和感を覚えた。
上空からではジャングルだな〜で済んだが、この森林にある動植物は超がつく程、北米ジャングルのアマゾンによく似ている。
「地球と同じ環境、それもアマゾンか。どうなっているんだ、この星は」
違和感を覚えながら、道なき道を歩いていく。
スヴェート含めた部隊は武器を携帯しているが、何も武器だけではない。簡易調査機材を持ったBXコマンド・バトルドロイドや、SOS信号を端末で確認しながら先頭を歩くBXコマンド・バトルドロイドが居る。
「明るいな、此処は海底の下の筈なのに」
これだけ明るいのにも関わらず、太陽が確認されないというのはどういうことか。つくづく、現実世界は未知で溢れているようだ。
「スヴェート様」
ん?とスヴェートはBXコマンド・バトルドロイドから声を掛けられた。スヴェートは止まれと部隊に告げた。
「確か、お前は先頭に居た奴か」
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