シャンブロウ編
第13話「何年の月日が経っただろうか?」
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だがまぁ、事実、暇である。であれば、発見してやろう。
WOSでは基本的に軍拡を中心にプレイし、時折ストレス発散を兼ねて宣戦していたギルド長だが、探検はあまりしていなかった。リアルではどうかと聞かれれば、旅行こそあれど、冒険家のような探検は無かった。
折角だ、この現実世界に転移した私は、伝説の惑星シャンブロウを発見してやろうじゃないか。是非とも探検してみたいというもの。
ギルド長は了承した。そして、自分が直接行く旨を伝えた。
「良い返事を貰えて何よりだ。しかし、自ら行くとは。艦隊を派遣するだけでいいのではないか?」
「馬鹿だな。未知を発見し探索する、…直接行くんことで価値があるんだ…ロマンだとは思わないか?」
「悪いな、ロマンとは思えない」
「…ぅ」
「…わ、悪かった。か、からかっただけだ。確かに探検はロマン感じるな」
ハンカチをポケットから取り出し、一筋の涙を拭いたギルド長。涙を拭いたギルド長はシャンブロウ星の特徴について聞いたが、分からないそうだ。…特徴が分からないって。
だが、それだけの価値があるということか、シャンブロウという星は。
「発見し次第、直接この私に連絡を」
「了解した。吉報を待っていろ」
「あぁ、吉報を待っているぞ―――ブリリアンス・ギルド長、スヴェート」
話のケリがつき、白髪オッドアイの女性スヴェートは、残りの紅茶を飲み干した。
翌日、20隻の艦隊を編成したスヴェートは、地球人瓜二つ惑星から出撃した。目指すは、大マゼラン銀河外縁部にある伝説の惑星―――シャンブロウだ。
なお、ギルド長の仕事は全て副主席に任せた。
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