第11話後半
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ったて、敵は連合艦隊と同じくシールドを保有し、かつ連合艦隊よりも強力なシールドと光学兵装を保有する敵旗艦を撃破したのだ。
副官を含む将兵達のその気持ちは分かる。
だが今は浮かれている場合ではない、浮かれるのは”全て終えて”からだ。
損傷した艦を一刻も早く後方に位置し待機している補給艦隊と合流させ、負傷した将兵を一人でも多く治療することが先決だ。
何故ならば、戦いが”また”やって来るのだから。
この戦いは何も今回が初めてではない、何度も起きている事だ。
連合艦隊司令官はこの銀河がどうなっているかについて、思い返す。
銀河は既に、その半分が【奴ら】に奪われてしまった。
過去に【災害】が出現し、監視対象と指定された星系から、【奴ら】は現れた。
監視対象と指定された星系から抜け出した【奴ら】は、監視対象を監視する軍事拠点を陥落。その後は日に日に力を付け勢力を拡大する【奴ら】に、今では銀河の半分を奪われてしまった。
そんな【奴ら】にこれ以上は奪われてたまるかと、元より団結していた盟主国とその盟主国に従う国家群はより一層団結した。
とはいえ、奪われた領土はそう簡単には取り返せない。ましてや、その奪われた領土から逃げ延びた民が一人も確認されていない。
したがって、防衛のみとなってしまった。
だが、いつかは、いつの日かは必ず取り返しみせる。
連合艦隊司令官は決意に満ちた想いを抱えつつ、次も来るであろう【奴ら】――敵を睨みつけたのだった。
その日から1週間が経とうとしていた。
防衛戦はスイキ絶対防衛線、通称スイキ防衛線と呼ばれた。そのスイキ防衛線こそが、先の戦い含めこれまでの戦いで連合艦隊が敵艦隊を撃破した場所だ。
防衛線はスイキ防衛線を含め、全部で3箇所ある。
今も半分の領土が存続しているのは、前線で戦う将兵のおかげなのだ。そんな前線ことスイキ防衛線を含めた全ての防衛線では動きがあった。
「司令官閣下、前方に重力波を確認しました!…これは、ワープアウト反応です!」
連合艦隊司令官の元に、士官から報告がやって来た。
遂に、会戦の火蓋が切られようとする瞬間が…。
ワープアウト反応が確認された直後、連合艦隊の前に【奴ら】は現れた。
一つは艦全体が艦首の兵装を中心に設計された、月の色を主張している灰色が基調の二百m級。
一つは楔形の形状が特徴かつ追加の装甲を施した、明るい灰色が基調の五百m級。
一つは薄い緑色が基調の五百m級。
一つは船体の後部エンジンが4つあるのが特徴な六百m級。
他にもあるがこの四種を合わせると、八種の艦艇が艦隊を構成していた。その八種類の艦艇の中で、連合艦隊の弩級戦艦を上回る全長
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