暁 〜小説投稿サイト〜
現実世界は理不尽に満ちている!
第10後半「特別収容プロトコル」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
大丈夫。私じゃなくて、ドロイドが手を下した訳なのだから私に責任は一切無い、私の手は綺麗なままだ。人間であれば問題だが、お前達は人間ではない。ふっ、我ながら完璧で緻密な論理だ」

 *プチン、と漫画でよく見る擬音が発した。

 男「貴様ァァアー!!」

 *彼は逆上した。

 ギルド長「うわビックリした。まぁまぁ、落ち着け、水でも飲んで」

 男「貴様ァァアー!!」

 ギルド長「いやそもそもその状態だと飲めないんだったな、悪い悪い。私が代わりに飲もう」
 
 *ギルド長は仮面を取り外し、素顔を晒す。
 *素顔を晒した彼女は、コップに入っている水を飲む干す。

 ギルド長「美味かった。よく見ろ私の顔を…」

 男「貴様ァァアー!!」

 ギルド長「フッ、余は美しい!…某海賊女帝のマネだ、ウケるだろう?」

 男「貴様ァァアー!!」

 ギルド長「貴様しか言えないのか……ん?」

 男「貴様ァァアをー!!」

 *拘束具がミシミシと発している。
 *ギルド長は嫌な予感をした。

 ギルド長「まずいな、拘束具が壊れるぞ」

 *ホルスターから拳銃を取り出すギルド長。
 *スタンモードにした彼女はクロインへ拳銃を向けると共に、照準を合わせた。

 男「うおぉぉー!!」

 ギルド長「おやすみ、クロイン」

 男「うおぉぉー!!…あ」

 *銃声が部屋に鳴り響く。
 *彼はガクリっと頭を垂れた。
 *血は流れておらず、彼は今も生きている証である息を繰り返し口からしている。

 ギルド長「あっぶなぁ…」

 《ログ終了》

 補遺2:収容違反発生

 インタビューの翌日、クロインが脱走するという事案が発生しました。
 脱走したクロインは10分後、再収容されました。
 脱走する瞬間を、収容ユニットにある監視カメラの映像が捉えました。

 《監視カメラ映像 再生開始》

 拘束具から取り外され、寝ていた彼はベッドから起き上がる。
 ベッドから起き上がった彼は、床に立つ。

 そしてそのまま、崩れ落ちた。

 「ヒッ…! カッ…ァッ…!」

 息を乱し、痙攣する。胸を掻き毟り、のけぞり、のたうち回る。

 プシュ、と空気の抜ける音がした。

 「ドウシタ!?」

 扉が開き、OOMセキュリティバトルドロイド1体が飛び出してきた。

 「ヒッ…! カッ…ァッ…!」

 「発作ダ、コンナ事ハ初メテダ!」

 OOMセキュリティバトルドロイドは駆け寄る。

 「カァッ!」

 気迫を込め、彼は吠えた。

 「ナンダ!?」

 吠えた彼は、動揺するOOMセキュリティバトルドロイドを押し倒し、ブラスターライフルを奪い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ