暁 〜小説投稿サイト〜
現実世界は理不尽に満ちている!
第10話前半「銀河地図、ゲットだぜ」
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戦で活躍するのが目に浮かぶ」

 ギルド長は、口を緩めに緩めた。
 あ、そういえば。
 
 「宇宙人といえば、捕らえたんだったな」

 遭遇している宇宙人は、ただ一つの勢力。
 クロインだ。
 クロイン人とも、呼称される。

 その宇宙人を、バトルドロイドによって捕らえた。

 「数はどれくらいだったか」

 う〜ん、と思い出しながら数え始めるギルド長。

 ちなみに彼女はゲ◯ドウポーズを解いていない。
 何故、解いていないのか?
 単純に好きだからだ。ただ、それだけ。

 閑話休題(*それはさておき)

 「あ〜、確か100体だったか?いや、絶対に100体ではないな。とにかく、片手で数える程度であったのは間違いない」

 どれくらい捕らえていたかは、今となっては忘れてしまったギルド長。
 ただ、忘れていないことが一つだけあった。

 宇宙人を捕らえ、調べる。

 宇宙人オタクと自負するギルド長にとって、宇宙人を捕らえ調べるというのは夢なのだ。
 だがその夢が、叶った。

 「確か、映像付きの記録が残っていた筈だったな」

 ギルド長はゲ◯ドウポーズを解き、タブレット端末を電源オフした直後、今も投影されている銀河地図を消した。
 
 記録を閲覧する為、銀河地図を展開していたプロジェクターを操作した。
 やがて、その記録が小さなモニタ立体映像として、眼前に展開される。

 『クロイン人。ーーー』

 記録が再生される。

 ………
 ……
 …

 『以上』

 最後まで再生された瞬間、立体映像は黒くなる。

 「寝るか」

 ギルド長は立体映像を消し、プロジェクターの電源をオフした。

 席から立ち上がり、寝室へと移動する。
 移動する時間は、そうかからなかった。
 
 何故ならば寝室は、先程まで居た部屋と隣接していたからだ。
 彼女は軍服からパジャマに着替えるや、一直線にベッドへ向かう。

 「ふぁ〜、眠い」

 目を閉じ、何回か擦るギルド長。
 頭を枕に預け、ふかふかのベッドに身を沈め、部屋を照らす元気を消し、布団を肩まで被せた。

 「おやすみ」

 そう言って、彼女は夢の世界へと旅立った。
 
 「……zzz」

 夢の世界へと旅立つ時間、約5秒。

 「月、……zzz、初めて、私が……zzz、足を、踏む……zzz」
 
 彼女が見ている夢の世界は、人類が初めて有人で月に着陸し、代表として自分が足を踏む夢であった。
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