第7話「これが、宇宙人の声音か…!?」
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響いたと思えば、左斜め上を航行していた無人戦艦の艦首部から火の手が上がり、その無人戦艦よりシールド消失と被弾した報告が、司令官の元へやって来た。
……は?
呆気に取られる司令官。
呆気に取られる司令官を知らぬギルド前衛艦隊は準備が整ったのか、蒼白い電気を帯びている艦首大型砲口から一斉に斉射し、無人戦艦や無人巡洋艦へと瞬く間に到達する。
ーーードォォォォン!!
ーーーボゴォォォォォォ!!
シールドを消失したという報告が、司令官の元に次々と届く。
シールドが消失した瞬間も、司令官の瞳には確かと捉えていた。
シールドを展開しているが、そのシールドは意味を成していない。
なんだアレは!?
砲弾ではないのかっ?!
あり得ない速さで次々と味方艦がシールドを消失する光景を、司令官は蒼褪めた顔で眺めるしかなかった。
そして遂には全艦隊がシールド消失したと報告を受け、司令官はより一層に蒼褪めた顔となる。
その直後、敵増援艦隊の前衛と中衛よりエネルギー反応が検出された事に、司令官はビクッと身震いをしてしまう。
形勢は逆転した。
こうなれば、撤退する他ない。
司令官は直ぐさま撤退するよう指令を下し、艦隊はスリナム星宙域からの撤退を開始した。
その様子を要塞司令部で観ていた一人の女性、ギルド長は口を開く。
「シールドを完全に剥離した〈クロイン〉は、最早敵ではない」
スクリーンに映る〈クロイン〉艦隊は反転し、撤退を行っている。
…そう簡単に撤退出来ると思わない事だ、宇宙人。
「【マーレ インブリウム級実験型パルス砲フリゲート】は前へ、高機動戦闘を開始!楔を打ち込め!」
中列に展開していたマーレ インブリウム級実験型パルス砲フリゲート60隻は、エンジン出力を一気に開放して、〈クロイン〉艦隊に突撃していく。
〈クロイン〉艦隊は急襲に対応すべく、船体後方に指向されている二連装主砲を放ち、マーレ インブリウム級の撃沈を図るが、速度に乗ったマーレ インブリウム級には当たり辛く、白いビームで暗い宙を彩るくらいの事しか出来ないでいた。
「報告。戦隊規模ノレリアット級高速魚雷フリゲート艦隊、敵ノ右側面ノにワープアウトシマス」
「報告。戦隊規模ノレリアット級高速魚雷フリゲート艦隊、敵ノ左側面にワープアウトシマス」
「レリアット級、高機動戦闘を開始せよ!」
報告と同時に、レリアット級高速魚雷フリゲートのみで構成された艦隊が〈クロイン〉艦隊を挟む形でワープアウトした。
ワープアウトしたレリアット級は〈クロイン〉に肉薄し、魚雷を一斉に発射する。
マーレ インブリウム級も同様〈クロイン〉に肉薄し
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