第7話「これが、宇宙人の声音か…!?」
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ドのほうへ顔を向け、報告した。
「報告。艦隊後方にワープアウト反応ヲ確認シマシタ、艦隊デス。識別信号ヲ確認、コレハ…」
その次に発せられる言葉を察したOOMコマンダーバトルドロイドは、その正体を口にした。
「ーーー友軍、増援艦隊」
その報告の直後、スリナム星宙域を捻じ曲げるワープ技術の余波が周辺に広がっていき、アルファ・ブラボー・チャーリー艦隊の後方に増援艦隊がワープアウトする。
輝く青色の粒子を撒き散らしながら通常空間に現れた艦隊は、新型フリゲートと駆逐艦を中心に構成されている。
その艦隊の規模は、増援として駆けつけた〈クロイン〉本隊を上回り、200隻という規模の艦隊。
アルファ・ブラボー・チャーリー艦隊を纏めるOOMコマンダーバトルドロイドは、損傷が激しい戦闘艦を除き後退を止めるよう指令し、その後は向かい撃つ迎撃態勢を整えた。
そして、本隊に指示を仰いだのだった。
「…!?」
一方で、彼女ギルド長より〈クロイン〉と呼称されている艦隊、その本隊を指揮する司令官は目の前の光景に絶句した。
何だ、この規模の艦隊は…。
絶句していた司令官だったが、直ぐに凛とした佇まいに戻り、追撃中の味方前衛艦隊を停止させ、全艦隊にシールドを展開するように命じた。
直後、全〈クロイン〉艦は青色のシールドを展開し、そしてシールドの展開が完了した。
情報によれば、時代遅れである実弾兵装である砲弾を使用しているとあった。
更にはミサイル兵装。
ミサイル兵装はどの艦種も乏しいながらも装備しているが、ミサイル兵装を主とされる艦種まで敵にはある。
実弾兵装は確かに脅威だ。
特に砲弾。
まさか、砲弾が主に使用されているとは驚きであり、その一方で光学兵装を持っていないようだ。
「#%…」
笑みを浮かばせる司令官。
敵は、【災害】ではないのだ。
その笑みは、余裕さえ感じさせる笑みであったが、その笑みは直ぐに消えた。
増援艦隊の前衛を務めてるであろう40隻もの戦闘艦に、変化が起きたからだ。
その前衛艦隊は統一された白一色の艦艇で構成されており、その艦艇群は艦首にある大型の砲口内に蒼白い電気を帯びている風にも見えるだろう。
前衛艦隊には、400m級の巡洋艦を優に超える薄い緑の大型艦20隻の姿があるが、その大型艦に目立つ変化は無かった。
…アレは、白一色の艦艇の、艦首砲口のアレはいったい……?
あのような兵装?は見たことがない。
司令官は念の為、シールドを艦首に集中するよう全艦隊に指令を下した。
…その直後、”それ”は起きた。
ーーーズガァァァァァァァァァァ!!
突然、轟音が鳴り
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