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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
黒い未亡人は、背中を合わせる
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「……。」
子供がいるのに、
さっきから汚い口だ。
足をゆっくりあげ、踏み潰してやろうとしたその時、
「ヴッ……!?」
ミッツの動きが止まる。
そして……
「あっぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
先程よりも大きな声で、あたし達の鼓膜が破れそうなほどの声量で叫び出した。
「な、なんだこいつ!?」
「いだいぃぃぃ!!!いだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだぁぁぁぁぁいいいいいい!!!!!?!?!!!?!」
虫のようにバタバタと暴れだし、のたうち回る。
その顔はニンマリとした顔ではなく、すっかり青ざめ、まるで何かに怯えた表情だ。
「どけや!!」
「うわっ!」
後ろから突き飛ばされる。
走ってきたのは仲間のうちの一人、関西弁の男。
「ミッツゥ!!しっかりせぇ!!おい!!!」
「やだ…やだやだやだ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!!」
「アホゥ!誰もおらん!!!死んだやつは死んだやつや!!謝らんでええ!!!」
関西弁の男はミッツを取り押さえ、何かを必死に語りかける。
「みんながぁ…!みんなが見てるぅ…!!死ね死ねって…指さしながら言ってんだよぉぉぉ…!!」
「幻覚やンなもん!!気にしたら負けや!!」
うるさく、やかましかった男が、今では打って変わってその身を縮こませ震えて何かに怯えている
なんだ…?
「ちっ…薬の持続時間が目に見えて短くなっとる…こんなんじゃ使えんくなるのも時間の問題やな…!」
周りのあたし達のことなど一切気にもとめず、奴はミッツは抱えて車へと乗り込んでいった。
「リーダー!!」
「撤退風退却だ。サウザンさんもモレーももうどうしようもない感じだからな。」
リーダーの男がそう指示し、皆が装甲車へと乗り込む。
重傷を負ったサウザンもなんとか立ち上がって走り去る。
「いくぞモレー。」
「…あんたのせいだ。」
「はぁ?」
向かう中、彼は蜘蛛の巣のモレーを強引に引き剥がして抱えるも、モレーが不満を吐露する。
「もっといいマスターだったら…!あたしはあんなしょっぼい奴らに負けなかったって言うの!!」
「何言ってんだ。帰ったらベッドで気の済むまで愛してやるよ。」
「ハァ?寝言は寝てから言うから寝言なの?アンタのテクってただデカさと勢いに任せただけのただ痛いだけのやつじゃん。」
と、敗因を責任転嫁し負け惜しみするモレー。
ベッド上のテクすらディスられたサウザンはそんなこと気にせず、抱えたまま装
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