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梅雨の合間の日。お父さんが、朝から庭で大工仕事をしていて、俺が近くで見ていたんだが
「岩の見張り小屋を作ってやるからな これから夜露とか雨の日もしのげるだろう」
さっきから、寸法を測ったり、木を切ったりて、しきりに仮りの組み立てを始めたりして、確認をしていて・・・どうやら 1m四方の小屋みたいだった。一応、部材は揃ったみたいで、そこで休憩のつもりなのかビールを飲み始めた。そして、丁度プリンを食べに来た家の中のミナツちゃんに向かって
「おーい すまんけど冷蔵庫から めざしを持ってきてくれ それと、レンジの下にに電熱器が入っているからー あー 食べ終わってからでいいぞー」
「うわぁー なんなのー それっ! 飲み始める前に自分で用意しておけば良いじゃん?」
「まぁ まぁ そーいうな 急に飲みたくなったんだ 天気も良いしー そんな、鬼みたいな顔すんなよー 可愛い顔が台無しだよー」
「もぉーぅ 可愛い顔は生まれつきですからネ!」と、文句を言いながらもミナツちゃんは用意をして、めざしを焼くのも付き合って観ていたのだ。
「へぇー これが 岩の見張り小屋になるんだぁー 割と大きいね」
「うん 手脚を伸ばして昼寝も出来るようにと思ってな 高床式なんだぞー」
「そーなん もう少し大きければ 私もお昼寝出来るかなー」
「あのなー ミナツはいつから猫の子になったんだ」
それでも、ミナツちゃんはコンロに目刺しを並べて焼いていた。
「ミナツ 餅じゃぁないんだから、そんなにひっくり返すこと要らないんだよ 片側が少し焦げ目がついたら、返して炙る程度で焦げ目がつけばいいんだ だけど頭はしっかり焼くようにな」
「ふ〜ん そんなもんなんだ あのね おっさんが無理やり女の子にお酒の相手をさせて、目刺しを焼かせていたなんて 学校に言ったらどうなるんだろうね」
「うー ミナツ 熱でもあるんか? 妄想が激しすぎる」
「うんなことないよー ねぇ お父さん 私 欲しい夏のサンダルあるのー」
「ミナツ それで 脅迫めいたこと言ったのかー? そんなのお母さんに言えばいいじゃぁないか!」
「お母さんだと 色々と嫌味言われるんだものー」
「それで お父さんに狙いをつけたのか? それで、さっきから そこに居るのか?
そんなじゃぁー 男の子にもてないぞー」
「そーいうわけじゃぁないよ! お父さん ひとりじゃぁ 寂しいだろうなって・・・せっかくのお休みだものねー」
「ふっ わかったよー いいから 岩に目刺しをやってくれ さっきから待ちきれないみたいだぞー」
「あっ そうかー じゃあ 頭側半分 あげるね 私は尻尾側」
と、焼きあがった目刺しを半分にして、俺の眼の前に出してくれた。待
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