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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
五話 少年の心
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した様子で答える。

『それは認めます。ですが相棒、私は先程も申し上げました。相棒は不器用過ぎます。そろそろ、せめて誰かに素直に相談するなり、せめて話すなりすべきかと』
『けど何もノーヴェにじゃ無くたって……』
『今のままでは、誰も幸せになれません。相棒は益々ご家族と疎遠になるばかりですし、ヴィヴィオさんだって傷付きます。ノーヴェさんはご家族ではありませんが、高町家の、ひいてはヴィヴィオさんのご友人です良い人選だと思いますが?』
しれっとした様子で言ったアルに、クラナは少しだけイラついたようだった。

『どこが……俺が彼奴(ヴィヴィオ)に近しい人間何で避けてるのか知ってるだろ!?』
『ですからその考え方が間違いだと申し上げてるんです!』
怒鳴るように言ったクラナに、同じく怒鳴るようにアルが返す。

『…………』
『お願いします相棒!貴方は自分で抱え込めば済むとお思いでしょうが、それでは何も良い方へは向かいません!貴方は独りで苦しみ過ぎる……!』
見ている此方の身にもなってくれ。そう言いたそうに、必死な声で訴えかけてくるアルに……ついに、クラナが折れた。

『わかっ、た……』
『あ、相棒……!』
『ごめんな。アル、ずっと俺のこと考えさせてばっかりで……』
申し訳なさそうに言ったクラナに、アルは少し面食らったように黙ると、しかしカラカラと笑った。

「何言ってるんですか。私達(デバイス)主人(マスター)の事を考える事なんて、当たり前じゃ無いですか。ご主人様(マイマスター)♪』
『からかうなよ……』
『〜♪』
どういう訳か機嫌をよくしたらしいアルは、そう言われてもご機嫌で鼻歌を歌っていた。

先ずデバイスに鼻があるかに付いてだが、無い。なので例えであると思って頂ければ幸いである。次にわざわざ念話を使って自分が鼻歌を歌って居ることを伝える必要が在るのかに付いては、これはまあ、アルが今、そんな事をしたくなる程ご機嫌なのだと言うことの表れだろう。
とにかく、そんな素晴らしき相棒の事は置いておいて、クラナはノーヴェと向き直る。
少々長い念話をしていた為だろう。ノーヴェは察したように、頬杖を付いてクラナを見た。

「なんかアルがやたら点滅してっけど、終わったのか?」
「え……」
言われて、机の上のペンライト型デバイスを見ると、……滅茶苦茶チカチカしてる。

『〜♪』
「はぁ……」
クラナは一度小さく息を付くと、取り敢えずスルーする事にした。

「はい……あの、ノーヴェさん」
「ん?」
クラナが呼ぶと、ノーヴェは小さく首を傾げて返事をして来た。

「……今から言うことは、一切他言無用にお願い出来ませんか」
「…………」
真剣
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