第二十六話 それぞれの組織の決意その十四
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「前向きさは大事ですよ」
「そうなのか」
「はい、何時でも」
「失敗を恐れるな」
朝加は強い顔と声で門藤に言った。
「何があってもな」
「いや、先輩はちょと」
「前向き過ぎるわ」
だが陽川と明神はこう言った。
「それで熱血過ぎてね」
「向う見ずですから」
「そこが圭一郎の長所で短所だ」
東雲はこう指摘した。
「だが時に止まることもだ」
「必要だな」
「わかっているな」
「わかっているが」
それでもというのだ。
「俺はこうした性分だからな」
「中々止まらないな」
「そうだ」
どうにもというのだ。
「俺はな」
「そこを自重することだ」
「努力してか」
「それも努力のうちだ」
「そうなのか」
「圭一郎さんって努力家だよね」
「そうね」
ワゴンは鈴樹の言葉に頷いた。
「いつも真面目で熱心で」
「問題があったらなおそうとしてね」
「勉強熱心だし」
「トレーニングも欠かさないしね」
「だから出来る」
東雲は微笑んで話した。
「向う見ずはところをなおすこともな」
「やってみる、俺は冷静さが必要か」
「そうだ、俺達もいるが」
それでもというのだ。
「一人の時もあるからな」
「自省も必要だな」
「そういうことだ」
「まあナーガやバランス位とは言わないけれどな」
ガルは陽気に話した。
「ある程度でもな」
「いいんだな」
「ああ、あんたも違ってくるぜ」
「努力する」
「そうしていこうな」
「圭ちゃんが冷静さも身に着けたら鬼に金棒だよ」
夜野は笑って言った。
「本当にね」
「そうよね、正義感凄く強いしね」
「暴走しないけれど」
それでもだ、高尾は笑って話した。
「より冷静になるとね」
「圭ちゃん無敵だね」
「今みたいに鼻息荒いだけじゃなくてね」
「そうそう、そこに加えてね」
「冷静だとだ」
宵町はそれならと述べた。
「俺達も敵わないな」
「今は怪盗はしないけれどね」
初見はそれでもと話した。
「正直ライバルとして敵わなくなるかもね」
「そうだな」
「いや、その頃には君達も努力しているだろう」
朝加はそれでもと言った。
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