第二十六話 それぞれの組織の決意その十三
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「そこはね」
「そうなんだ」
「だからね」
「ちゃんとしないと駄目だね」
「あんたもかなりましになったけれど」
門藤の極端さと同じくというのだ。
「もっとね」
「働くことだね」
「働いたら負けじゃなくて」
この言葉も出した。
「やる時はやるよ」
「そうあるべきなんだ」
「そうだね」
有働は確かにと頷いた。
「やっぱりね」
「やるべき時はなんだ」
「やることだよ」
まさにというのだ。
「覚悟を決めて。ただね」
「ただ。どうした」
「君失敗怖がってるね」
「物凄く怖い」
門藤は本気で答えた。
「失敗はな」
「僕絶対に失敗しない人知ってるよ」
有働はその門藤に笑って答えた。
「何があってもね」
「そんな人がいるのか」
「どんな人だと思う?」
「教えてくれ、どんな人だ」
門藤は心から頼み込んだ。
「そうした人は」
「何もしない人だよ」
こう門藤に答えた、微笑んで右手の人差し指を立てて。
「その人はね」
「何もしない人か」
「そう、何もしないならね」
そうであるならというのだ。
「絶対にだよ」
「失敗しないか」
「だって何もしなかったら」
そうであるならというのだ。
「本当にね」
「失敗しないか」
「何かやるから」
そうであるからこそというのだ。
「成功してね」
「失敗するか」
「何でも確実にだよ」
「出来ないか」
「人は誰だってね」
それこそというのだ。
「成功もすればね」
「失敗もするか」
「当然失敗しない様に注意は必要だけれど」
「それでもか」
「うん、失敗はどうしてもね」
「あるか」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「そのことはね」
「恐れないことか」
「そうだよ」
そうすべきだというのだ。
「むしろ成功を考えて」
「やっていくことか」
「それがいいよ」
「そうそう、そうすべきです」
ジム=カーターも言ってきた。
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