第二十六話 それぞれの組織の決意その十一
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「色々寂しがりっていうかな」
「違うか」
「何か極端なんだよ」
門藤という人間はというのだ。
「あんたはな」
「そうなのか」
「いい奴だよ」
ジュランはこのことは認めた。
「かなりな、けれどな」
「極端か」
「自分を責めたり悲観したりな」
「そうしたことが強いか」
「寂しがることもな」
「一人じゃないから」
森が言ってきた。
「君も」
「だから安心していいか」
「そう、だからね」
「極端にならないことか」
「かなりましになったし」
「よりか」
「落ち着いていこう」
こう言うのだった。
「それでいいね」
「気を付ける」
「余裕を持てばいいんだよ」
ゴールドツイカーは門藤にこう言った。
「それで全然違うからな」
「余裕か」
「あんたはそれがな」
「余裕がないか」
「ゆっくりすればいいんだよ」
「ではそうしていく」
門藤はゴールドツイカーにも応えた。
「それならな」
「余裕を身に着けていこうな」
「そうしていく」
「今みたいな時は余裕があってもいい」
黒い五色田はバナナジュースを飲みつつ述べた。
「こうしてな」
「そのジュース美味そうだな」
「実際に美味い」
門藤に飲みつつ答えた。
「一杯どうだ」
「くれるのか」
「すぐに作る」
「なら頼む」
門藤はそれならと返した。
「バナナジュースを」
「それではな」
「そしてだ」
「僕もいいかな」
佐久間も黒い服の五色田に声をかけた。
「バナナジュースね」
「わかった、ではもう一人前作る」
「有り難う」
「礼はいい、しかも今はサービスだ」
「サービス?」
「金はいらない」
黒い服の五色田はこうも言った。
「遠慮は無用だ」
「お金いらないんだ」
「今は店にいないからな」
だからだというのだ。
「特にな」
「そうなんだ」
「では作る」
自分のジュースを一杯飲んでからミキサーを出した、そしてそこに皮を剥いたバナナを入れて砕いて牛乳とミックスさせてだ。
バナナジュースを二つ出した、門藤も佐久間もそのジュースを飲んで言った。
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