第4話「ファーストコンタクトから1週間」
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〈クロイン〉との交戦は終わり、その後は地球と瓜二つである惑星の開拓に集中していた。
…そう、”していた”、のだ。
またもや、スリナム星宙域に〈クロイン〉が出現したのだ。
それも一度や二度ではなく、だ。
なんだか嫌〜な予感がすると感じ、〈クロイン〉が出現する前に戦闘群規模の艦隊をスリナム星宙域へ派遣したが、派遣して正解だったと心から言える。
だって、だ。
〈クロイン〉が1隻であるならばまだしも、数が増えた〈クロイン〉が2隻。
更には200m程小さくなった〈クロイン〉が5隻もいたのだ。
おかげさまで、元々駐留していたアルファ艦隊にブラボー艦隊は小さくない被害を貰ってしまった。
それだけではない。
なんと月軌道外周にまで〈クロイン〉に入られてしまった。シールドが強すぎる。おかげで、我が艦隊の被害は決して少なくない。
そんな事もあり、スリナム星宙域は防衛の要所となり、常に目を光らせている。
周知の通り、〈クロイン〉は何度もスリナム星宙域に出現してきた。
しかし、スリナム星宙域にワープした訳ではなく、この星系外でワープし巡航速度で移動して来た。
ギルド長こと私は、こう考えた。
…〈クロイン〉はスリナム星の向こう側つまり、隣にある星系の何処かに母星を構えているのではないか?、、と。
この考えが正解なのか不正解なのか、それは分からない。
〈クロイン〉情報が殆どないのだから、仕方がない。
しかし太陽系外でワープし、その後は巡航速度を維持したまま進行する〈クロイン〉のその姿を、こっそりと観測したのだ。
……今更だが、〈クロイン〉がお隣さんだったという事実に驚愕MAX。
………ちびりそうになったのは、内緒だ。
少なくとも〈クロイン〉はお隣さんからやって来た、それが分かっただけでも我がギルドは大きく前進しただろう。
他にも、お隣さん星系は一つの恒星を中心に6つの惑星があることや、〈クロイン〉艦隊は我がギルドが保有する艦隊と同等であること。
正確には〈クロイン〉艦隊は我がギルドよりも下回っており、同等以下かつ少し劣勢であるが、それでも油断出来ない相手だ。
そもそも相手が宇宙人、油断など絶対にしてはならない。
「ア〜、ギルド長閣下。スリナム星宙域ヲ哨戒スル哨戒艦ヨリ報告ガ来テオリマス」
「なんだ?」
「多数ノ〈クロイン〉ノ艦影ヲ捕捉シタトノ事デス、数ハ凡ソ50」
「第一種戦闘配置、直ちに出現した敵〈クロイン〉艦隊を撃滅せよ」
「ラジャラジャ、第一種戦闘配置」
スクリーンにはスリナム星宙域に関する情報が次々と表示される。
その内の一つは敵は敵で味方は味方で別れてい
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