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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
守るあたしは、窮地に陥る
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ットから取り出したのは数日前賢士からもらった聖晶片。
「使い方は……わかってる。」
魔力リソースとなる聖晶片。
ブーストをかけたり、魔力の回復にはもってこいの代物だ。
けど、あたしの場合は違う。
聖晶片
(
こいつ
)
には一部のマスターにのみ許された使い方がある。
この数日間の間に学習したし実践済みだ。
やれる。
「あいつ…なにかする系だな?」
「させねぇよ。」
何かを察知するリーダー。
それに応えるようにサウザンが走り出す。
「その石も高値で売れる。お前達をブチ犯して動画に上げりゃイイ再生数も取れる、そんでロリ鯖二騎もまとめてゲット。一石三鳥だ。」
すさまじい速さで走り出すサウザン。
そして地を蹴って飛び上がり、殴りかからんと拳を振り上げる。
狙いは香子。
あたしを狙えば蹴りなりなんなりで迎撃されると思ったのだろうし、サーヴァントとはいえ満身創痍で反撃しづらい香子に狙いを定めた。
その判断は正解だ。間違ってない。
でももう遅い。
「面白いモン、見せてやるよ…!!」
握った聖晶片を砕く。
すると呼応するかのように手の甲の令呪が眩く光り出す。
「なっ、閃光弾かァ!?」
それと同時に光に包まれる香子。
そのまばゆさにサウザンは目をやられ、バランスを崩してその場に落下した。
「なにあれ、キモ…。」
「自爆的な?」
呆気にとられる奴ら。
動画配信者なんだから、こっちにきちんとカメラを合わせてもらいたい。
「キャスタークラスが何したって、勝てるワケ……!」
「そこまで仰るのなら、
装い
(
くらす
)
を改めさせていただきます。」
光から、モレー目掛けて何かが飛んでくる。
剣を降るってはらい落とそうとするも、そのうち二、三本は見事に腕に突き刺さった。
「いったぁ!?な、何これ!?ペン!?」
刺さったのはペン。
何の変哲もない、ものを書く時に用いるペンだ。
「今の私はキャスタークラスに非ず。」
お披露目の時間だ。
光がやみ、霊基の転換≠済ませた香子がゆっくりと歩いていく。
少しの間、あのお上品なドレスとはおさらばだ。
いつもとは違い肌を露出した装い。 開放的なその装いは、普段は隠している彼女の身体の魅力をこれでもかと引き立てている。
長い髪はかきあげられ、後ろに一纏めにされ普段とは違う印象を受ける
そしてその手には、身の丈ほどもあろうガラスのペン。
「筆がノっているので『ライダー』となります。」
そうして霊基の転換もとい、黒い未亡人の水着に着替えた香子。
今だけはあたしと一緒に、仲良く羽目を外してもらうとしよう。
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