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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
守るあたしは、窮地に陥る
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れる。
1発1発が身体を抉り、彼をぼろ雑巾のようにしていく。
「ぐえぇ。」
ブスブスと煙を上げ、大の字に倒れるミッツ。
もはや必殺の威力。
アレをモロにくらってしまえば、最早息の根は止められたと思えたが
「た、倒せた……?」
「うっそ〜〜ん!!死んでねぇよ〜〜ん!!!」
「きゃあああああああ!!!!!」
しかし、死なない。
あれだけの攻撃を食らっても、奴は簡単に起き上がり舌を出して挑発した。
驚くイリヤちゃん。
しかしもう一度散弾を放つが。
「同じ手が効くかよぷにまんがよォ!!」
穴だらけの身体は一瞬で完治。
身体を人体ではありえない角度に折り曲げ、散弾の間を掻い潜る。
あたしの攻撃の時もそうだ。体をぐにゃりと曲げて避けたり、発勁を受けて内部から破壊されようが次の瞬間には何事もなかったかのようにピンピンしている。
なんだあいつは…化け物か?
「
おっと
(
oops
)
…!」
その時、香子の方にも動きがあった。
「これ以上……手出しはさせない…!!」
劣勢の中割り込み、モレーに槍を降るって立ち塞がったのは美遊ちゃんだ。
「美遊さん……!」
「紫式部さんは早く葵さんのところへ…!こっちは私に任せてください!」
「ですが…!」
「そう簡単にやられたりしません!!ですから早く!!」
頭を下げ、香子は急ぎ足であたしの方へと駆ける。
「行かせないってーの!!」
モレーがトンと足を鳴らす。
彼女の背後から出てきたのはイソギンチャクの様な巨大な軟体生物。
それが何か弾の様なものを連続して吐き出し、放物線を描いて走る香子に命中しそうになるが…
「…ッ!!」
そうはさせまいと美遊ちゃんが飛ぶ。
赤い槍を回転させ、襲い来る攻撃を全て弾き、いなす。
そうして攻撃を無効化し着地。再び槍をかまえてモレーを睨み付けた。
「…。」
「へー。ガキの上にキャスタークラスってのに、随分とやるじゃん?」
メガネを押し上げ、モレーはにんまりと笑う。
対する美遊ちゃんはあたしの方へ振り向くと、
「……。」
少しだけ笑って頷き、すぐに視線をモレーに戻した。
任せてください。そう言いたいんだろう。
「葵様!」
そうして香子が駆け寄ってくる。
ひび割れ、足元が悪くなった床に足を取られながらも必死で走ってきている。
「葵!!」
「!」
別方向から、またあたしを呼ぶ声。
呼んだのは賢士。
「アレ使え!!まだ逆転のチャンスはある!! 」
「……アレ、アレって……っ!!」
アレだのなんだのいって伝わるか。
そう言いたいが思い当たるのはアレ≠オかない。
「コレしか、ないよね…!!」
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