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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
守るあたしは、窮地に陥る
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「だってさ。じゃあ裸にひん剥いちゃおっか?きっと毎晩おかず探しにネットを奔走してる哀れな視聴者(子羊)ちゃん達もそれをお望みだし〜?」
「やめろ!!!」

叫ぶ。
そうはさせないと、足が動く。

「紫式部は…あたしのサーヴァントだ…!!」
「だから何?」

よろめく足。
焦点が定まらない。視界がぐらりと揺れる。

ダメだ。意識が持ってかれる。
ダメだ。変わっちゃダメだ。
意識を明け渡すな。
これは…あたしが解決するんだ。

【変わりなよ。】

嫌だ。

【変わんなよ。】

嫌だ。

【変われ。弱いお前じゃ話にならない。】

「嫌だ!!!!」

消えそうな意識を踏ん張って戻し、叫ぶ。
(アイツ)の意識は掻き消え、あたしはなんとか自我を保った。

しかし、

「なーにがいやなんだよ。」

敵に隙を与えすぎた。
トドメを刺さんとあの男が腕を振り上げすぐそこにまで迫っていた。

「ちょっと寝てろ。なぁに、次起きた時にはサーヴァントと仲良くキメセクさせてやっからよ。」

巨木のような腕があたしに迫る。
攻撃を受けるにあたって、今のあたしはあまりにも無防備だ。

「……!!」

今度こそ本当に意識が持っていかれる。
そう、思った時だ。

「おぉっと!!」

あたしとサウザンの間を、斬撃≠ェ通り抜けていく。

文字通りの斬撃。魔力から生成されたそれは、

「そんなこと、させない!!」
「なんだ、ガキいるじゃねぇか。」

イリヤちゃんだ。

『うわぁ……いかにもなチャラ男集団ですねぇ…図書館に何の用ですか?』
「そんなこと聞かなくていいよ!この人達は悪者!だったら追い払う!!」

隠れていたと思ったけど、出てきてしまったみたいだ。

ダメだ。あいつらはイリヤちゃんを狙ってる。
戦ったらダメだ。

「なんや。ロリっ子おるやんけ。」

案の定関西弁の男、そしてミッツがイリヤちゃんの方へ視線を向ける。

「おいおいいるねぇいるねぇ!年端もいかねぇ魔法少女がよォ!」
「ダメだイリヤちゃん!!逃げて!!」

ピョンピョン飛び跳ねながら、ミッツはニヤニヤ笑うと一目散に駆けた。

「ぷにまん一番乗りィ!もーらいッ!!」
「散弾!!」

奴がイリヤちゃんのすぐそこにまで迫る。
しかしそこには杖を振るう彼女。

「ぎゃあああ!!!!」

思い切り振るわれた杖からは文字通り、散弾のように魔力の弾が拡散。放射状に放たれた。

「ここはわたし達の新しい居場所…だから、隠れてないで正々堂々戦う!守ってもらってちゃダメだから!!」
「……!」

当然、何の防御もしていないミッツは至近距離でモロにくらい、蜂の巣にさ
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