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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
守るあたしは、窮地に陥る
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んじゃうゥ!!」
味方を盾にしているも、リキヤと呼ばれた黒マスクの男はそれでも銃を撃ち続ける。
「た、たすけてリキヤーッ!!」
至近距離まで近付いた。
そのままこいつごと蹴り抜き、2人まとめて吹き飛ばす。
「おっと、そこまでだぜ嬢ちゃん」
その時だった。
「サウザンさん…!俺の事助けに来……」
黒マスクとミッツの間に割って入ってきたのは筋骨隆々のサウザンと名乗った男。
彼はそのまま太い腕を伸ばし、
「吹っ飛びなァ!!」
ラリアットでミッツごとあたしを吹き飛ばした。
「かは…っ!?」
本棚を貫通し、壁に思い切り叩きつけられる。
なんだこれ…人間が出せる力じゃない…!
「いてて……サウザンさん!!何してくれてんだボケェ!!」
「ちょっとやそっとじゃ死なないだろ、お前。」
「ちょっとやそっと!?ミサイルがぶつかったのかと思ったっつーの!!」
吹っ飛ばされたミッツは何事も無かったかのように瓦礫の中から起き上がった。
「雑魚2人は片付けた。残りはそこの金髪と紫式部だけだ。」
そう言われ、視線を移す。
「クソ…バカみてぇに強ぇ…!」
「なんですか…あの男は…!!」
視線の先にはサウザンの相手をしていたはずの賢士とニトクリス。
口の端の血を拭い、フラフラと立ち上がるももう戦える状態では無い。
ニトクリスだってそうだ。
呪いのせいで思うように動けておらず、やはり時折痛むらしくその腕を抑えて苦痛に顔を歪めている。
「葵様!!」
そんなあたしに香子は振り向き、いち早く駆けつけようとする。
「アンタの相手はあたし!って言ったでしょうよ!!」
しかしモレーがそれを許さない。
その手に持った剣。
それで無防備な香子の背中を切り付けた。
「うぅ…!!」
そのまま抵抗も出来ず、香子は膝をついてしまう。
「何ぃ?もしかしてマスターがいなきゃロクに戦えないってやつぅ?サーヴァント失格じゃーん。」
「そのような…ことなど…っ!」
歯を食いしばり、負けてたまるかと香子は立ち上がろうとするが
「ね〜え?リーダー?」
その背中を踏みつけ、振り返ってリーダーに話を振る。
「こういうのってぇ、適度に辱めた方が視聴者的にはいいんだっけぇ〜?」
悪寒が走る。
嫌な予感がする。
リーダーはただ腕を組み、頷く。
「あぁ、後でマスター共々サウザンさんにぶち犯されるのを収録してサブチャンネルで投稿する予定だったが…まぁいいだろう的な。乳の一つや二つ露出して辱めさせるのもいいかもな。」
「ふ〜ん。
りょうか〜い
(
D'accord
)
」
髪を掴み、強引に立ち上がらせられる香子。
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