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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
守るあたしは、窮地に陥る
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をハイキックで迎撃。
無防備な脇腹にモロに入ったかに見えたが。

「おっと」
「!?」

身体が、ぐにゃりと曲がった。
蹴りの当たる部分、そこだけが粘土細工かのように曲がったのだ。

そうしてハイキックは空振り。
なんとか体制を整えるも、やつは既に懐に入り込んでいる。

「ふぅ。こんなこともあろうかとヨガ教室に通ってて正解だったぜ。」
「こいつ…!」

しゃがんでいる奴はその手にナイフを持っている。
そうして舌なめずりすると、足を文字通り<oネにして思い切り跳ねた。

「ホワチョー!!」

身体をそらすも、ナイフの切っ先が腹部を掠る。
バネのように跳ねた奴はそのままあたしを通り過ぎ

「と、止まらねぇ〜!!このままじゃ天井にぶつかぐわァァァーっ!!!!」

勢いを殺しきれぬまま天井へ激突。
頭を貫通させぷらぷらと身体を揺らしていた。

「おいミッツ!真面目にやれや!!」
「……!…!!」

と、注意されている彼はバタバタと足を動かし、なんとか天井から抜けた。

「ミッツ!!何しとんねん!!」
「いや〜すまんこすまんこ。何せ2億年ぶりに女の子と目ぇ合わすからさぁ。緊張しちゃって。」
「なんやねんお前三畳紀から生きとんのか。」



……、

こいつらは、何を話しているんだろうか。

「さてと、お前の名前なんだっけ?花子?」

そうして身体に着いたほこりをはたき、ミッツと呼ばれた頭のおかしい男はあたしにそう話しかけた。

「……。」
「無視ってことは肯定か?マジで花子って呼ぶぞ。」

1人だけギャグ漫画から飛び出してきたような男にむかっ腹が立つ。
話なんかしていられない。

「まぁいいや、ボッコボコにしてレズにチンポの良さ教えたらァ!!」

そうして今度は、拳銃を取りだした。

「タイトルはこうだ!『チンポの良さを知らないレズにチンポぶち込んでみた!!』竿役は勿論オレ!それとshoot!!最後にサウザンさん!!」

撃ってくる。
それを避け、身を低くしてダッシュ。

がむしゃらに撃ちまくるせいでやつは直ぐに弾切れを起こすも、それを直ぐに投げ捨て

「oh!弾切れ!?しかし俺の対物ライフルは無限大!!」

手を頭の後ろへ回し、腰を突き出す。
すると突き出した彼の股間から、何かが伸びた。

「!」

とっさに避けるあたし。
それはまるで血のように赤い、棘のようなもの。
さらに

「なっ…!?」

伸びたそれは、横に避けたあたし目掛けて枝分かれ≠オた。

伸びゆく棘が頬を掠める。
蹴飛ばして砕くも、既にやつは次の攻撃を始めようとしていた。

「俺はアイアム串刺し公。その上愛ある直滑降ゥ!!」


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