第百三十七話 閉会式が終わってその十三
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「気を付けてね」
「手すりちゃんと持ってな」
「一段一段ね」
「しっかり進むんだな」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「戻ってね」
「そうするな」
「特に降りる時ね」
階段をというのだ。
「その時はね」
「余計に注意しないとな」
「昇る時以上にね」
「ああ、気を付けるよ」
「うちの団地エレベーターもあるし」
「使えたらか」
「そっちをね」
そのエレベーターをというのだ。
「使って」
「帰るといいな」
「送ってくれる時も」
「足元にはか」
「気を付けてね」
「そうだよな」
鳴海はかな恵のその言葉に頷いて言った。
「運動会終わって楽しく飲んで食ってな」
「それで怪我したらね」
「駄目だよな」
「楽しい思いしたなら」
かな恵はそれならと言った。
「もうね」
「そこからな」
「ずっとよ」
それこそというのだ。
「楽しくないとね」
「そうだよな」
「最低でも怪我はしない」
「それが大事だな」
「怪我をしたら」
そうなると、というのだ。
「本当にね」
「元も子もないな」
「だから足元にもね」
「気を付けないとな」
「そう、それでね」
「気を付けるな」
「そうしてね、就職とかもね」
かな恵はこちらの話もした。
「さっきお話した」
「怪我してるとな」
「どうかってなるでしょ」
「そうだよな」
「ラグビーだってね」
「ああ、怪我が多いスポーツだし尚更な」
鳴海はまさにと答えた。
「怪我しないとな」
「それに越したことはないわね」
「ああ」
まさにというのだ。
「怪我なくずっとやれる」
「それがいいわね」
「一番な」
「他のスポーツもそうよね」
「怪我しないならな」
それならというのだ。
「それだけでな」
「大きいわね」
「そうだよ、だったら」
「うん、今日もね」
「かな恵送って帰るにしても」
「足元には注意して」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「怪我しない様にするな」
「そうしてね」
こうした話を最後にしてだった。
二人は飲むものも食べるものもなくなると打ち上げを終えて鳴海はかな恵を彼女の家まで送って自分の家に帰った。足元に注意したので怪我はしなかった。
第百三十七話 完
2024・6・8
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