第百三十七話 閉会式が終わってその八
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「今はな」
「ないっていうのね」
「だから有り得ないだろ」
鳴海はまたこう言ったのは。
「そんなのはな」
「大学入ってからね」
「高校卒業してからだろ」
「それからね」
「俺だって進学するつもりだよ」
鳴海は進路の話もした。
「成績悪いけれどな」
「行ける成績よね」
「あとスポーツでもな」
「ラグビーやってるし」
「行けるからな」
だからだというのだ。
「八条大学な」
「私もよ」
「行けるからな」
「うちの学校からだとホトンドエスカレーターだしね」
八条学園高等部ならというのだ。
「どんな学科でもね」
「そうだしな」
「鳴海っち進学するのね」
「そこで資格とか身に着けてな」
「将来に活かすのね」
「工業科自体がな」
今通っている高等部のというのだ。
「刺客取れるしな」
「そこ商業科と一緒よね」
「そうだよな、じゃあお互い高等部で資格取ってな」
「大学でも取って」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「就職してな」
「資格活かして働くわね」
「ああ、そうするよ」
「私もそう考えてるわ」
「そうだよな、けれど高校を卒業したら」
進学するつもりでもとだ、鳴海は話した。
「そうしたらな」
「就職出来るし」
「元々工業科って就職前提だしな」
「他の学校だったらね」
「八条学園は別だからな、けれどな」
「普通はそうでね」
「就職したらな」
そうすればというのだ。
「結婚してもな」
「いいわね」
「だからな」
それでというのだ。
「高校卒業したらな」
「そうしたことしてもいいっていうのね」
「ああ、理想は大学を卒業してな」
「それからね」
「けれどな」
「就職したら」
「いいだろ、大学に入ってもな」
そうしてもというのだ。
「高校卒業してるし」
「就職もしている年齢だし」
「そういうことしてもいいよ、けれどな」
「高校生だと」
「早いだろ」
「鳴海っち就職にこだわってるわね」
かな恵はポテトチップスを食べながら鳴海に言った、これまでの彼の話を聞いてそうしたのである。
「どうも」
「やっぱりな、働くってな」
「大きいの」
「人間働かないとな」
鳴海はインスタントラーメンを食べつつ言った、二人の間に鍋であって中には多くの野菜やハムも入っている。
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