第3話「ファーストコンタクト&交戦」
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このような爆音が聞こえていてもおかしくはないだろう。
だが、これで〈クロイン〉が撃沈したとは微塵も思っていない。
きっとSFでよく聞く防御兵装、シールドやらで防御している筈。
「間モナク爆炎ガ晴レマス。現在、撃沈判定ヲ確認中」
そう、無傷の状態のまま現れ、『お返しやで〜』っと再びそのビーム砲でアルファ艦隊を攻撃する、彼女は確信している。
さぁ、その姿を見せてみろ!
「爆炎ガ晴レマシタ」
「判定ハ撃沈デハナク、中破」
爆炎が晴れると、そこには中破状態と化している〈クロイン〉の姿があった。
それはもう穴という穴を形成している程で、大破となってもおかしくはない程に。
………え?
「〈クロイン〉ヨリ発砲、弾着予測コースハアルファ艦隊ノ中破状態ト化シテイルFG300型装甲フリゲート」
〈クロイン〉は生きている2つの主砲をアルファ艦隊へと向けた直後、二連装砲口から白いビームが発砲される。
やがてその白いビームは中破状態と化しているFG300型装甲フリゲートに命中した。
「中破状態ノFG300型装甲フリゲート、ソノ2隻ガ轟沈サレマシタ」
報告の通り、FG300型装甲フリゲート2隻は轟沈してしまう。
「アルファ艦隊、攻撃ヲ継続」
そんな中破状態と化している敵〈クロイン〉へとどめを刺そうと、攻撃を再開させたアルファ艦隊。
「〈クロイン〉、大破」
攻撃が繰り返される中〈クロイン〉は見るに堪えないとなった。
一つの砲弾が艦橋に直撃した次の瞬間、〈クロイン〉の船体各所よりリズミカルな爆発を発しながら、…撃沈した。
「撃沈ヲ確認」
………おかしいな、私の目には〈クロイン〉が撃沈したように見えるのだが。
目を閉じ手の額で目を擦り、目をカっと見開いたが、〈クロイン〉が撃沈したその光景は一切変わっていない。
……えぇ?
彼女は呆気に取られた。
あれ?こういうのって初めは劣勢状態で、後から優勢となって敵を撃破……きっとそうだ!
直ぐに増援がやって来てアルファ艦隊を全滅させ、ブラボー艦隊も全滅させること間違いなし!
さぁ、来るがいい!
そうして1時間2時間と時は経過し、半日どころか一日が経過するまでに至った。
……あれぇ?
こうして初の宇宙人とのファーストコンタクトは交戦に至り、やがて〈クロイン〉に勝利したのだった。
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