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現実世界は理不尽に満ちている!
第3話「ファーストコンタクト&交戦」
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リマセン」

 同じ地球人類であれば話は通じるだろうが、相手が宇宙人だとそうは行かない。

 「〈クロイン〉ヨリ、エネルギー反応ヲ検知」

 「ふむ…」

 エネルギー反応、という事は光学兵装か。
 粒子砲、もしくはパルス砲かイオン砲か。なんであれ、砲撃の前兆であることは間違いない。

 「アルファ艦隊、交戦可能距離に入リマシタ」

 接敵行動を行っていたアルファ艦隊は物理距離を保ちつつ、主砲・ミサイルを〈クロイン〉に照準を合わせる。
 
 「〈クロイン〉、発砲」

 だが先に、〈クロイン〉が攻撃を仕掛けてきた。

 〈クロイン〉がアルファ艦隊の前列に居るフリゲート艦へと、白いビーム砲を発砲。
 1隻のみを攻撃、ではなく、4隻同時。
 発砲というよりかは、斉射が正しいだろう。
 
 アルファ艦隊の前列に居る艦は、2種類ある。
 
 一つは、装甲型の【FG300型フリゲート】。
 量産性に優れ、生存能力も傑出している。

 一つは、【ルビー級 重量級防御フリゲート】
 生産コストは比較的高いが、極めて強い生存能力を有している。
 
 防御のグレードを例えるならば、だ。 
 装甲型の【FG300型フリゲート】はAクラスで、【ルビー級 重量級防御フリゲート】はSクラス。

 その防御に優れた2つの艦種が艦隊の盾となっており、FG300型フリゲートやルビー級に限らず全ての艦艇に対ビームコーティングが施されている。

 艦隊の盾は敵〈クロイン〉から放たれた光学兵装をも、難なく一発は防御することは出来る!

 ………筈だった。

 「ルビー級 重量級防御フリゲート1隻ガ小破、FG300型装甲フリゲート2隻ガ中破、FG300型装甲フリゲート1隻ノ大破ヲ確認」

 「大破シタFG300型装甲フリゲート、戦列ヲ離レマス」
 
 「…WOW」

 …思わず目が点となってしまった。
 FG300型装甲フリゲートはよいとして、まさかルビー級が小破となってしまうとは…。

 「アルファ艦隊、砲撃ヲ開始シマシタ」

 「アルファ艦隊、ミサイルヲ発射」

 今度は此方の番だ、〈クロイン〉。

 ターゲットロックオンが完了したアルファ艦隊は〈クロイン〉へ150mm砲にて実弾砲撃し、ミサイル艦からはミサイルを投射した。

 150mmから放たれた砲弾そしてミサイル艦から発射されたミサイルは、絶対に撃沈させる一心のその勢いを保ちながら〈クロイン〉に向かっていく。

 そして…、

 「全弾、命中ヲ確認。直撃デス」

 「ミサイル、全テ命中シマシタ」

 ドドドドドドォォォォォォ!!

 凄まじい爆発、爆炎が発生した。
 宇宙ではなく惑星の上空での戦いであれば、
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