第3話「ファーストコンタクト&交戦」
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要塞基地の移転が完了。
移転場所は本拠地である、地球と瓜二つであるその惑星の軌道上に移転済。
本拠地とする惑星の開拓は1割も終えていないが、それでも完成した後の光景が目に浮かぶ。
フフっ、司令官席に座り、優雅にコーヒータイムを勤しむ私。
コーヒーカップを口に近づかせ、匂いを楽しみながらちょびちょびっと飲んでいく。
その姿はまるで貴族令嬢のようであるが軍服姿ではなくドレス、コーヒーでなくティーであれば更にだろう。
平和って良いな〜。あぁ、コーヒーが美味い、最高かな。
『緊急警報!緊急警報!未確認物体を確認!太陽系内に未確認物体を確認!』
警報と共に、要塞司令部は慌ただしくなり始めた。
「…っ!?ゴホッゴホッ!?」
突然の事に喉が詰まってしまったのか、咳き込んでしまい、更にはうっかりコーヒーカップを離してしまう。
重力に従い床へと落下し、パリンっと音を立ててコーヒーカップは無残に割れ、中身の黒い液体をぶち撒けた。
……訂正する。平和が、終わった。
あぁ、コーヒーが…!?……ではなく、あぁっ、遂にこの時が!?
「第二種戦闘配置!繰り返す、第二種戦闘配置!」
「ラジャラジャ」
慌てふためく彼女であったが、直ぐに凛とした佇まいへと変貌した。
……床を這う円盤型お掃除ロボットに、トントンっとリズミカルに突かれながらであるが。
「場所は?」
「ハイ、ギルド長。場所ハ太陽系ノ外縁部、スリナム星宙域デス」
「…ふむ」
ギルド長と呼ばれた女性は思考する。
この警報は”探知”ではなく、”確認”。
重力波ならびに空間歪曲反応…ワープアウト反応は、観測ステーションに探知されていなかったことになる。
それは【太陽系外】であったからか…。
「ギルド長、観測ステーションヨリ観測ドローンノ射出準備完了ト報告ガ。許可シマスカ?」
背もたれ付き椅子に座り、通信回線を受け取ったB1バトルドロイドの一体がギルド長へ報告すると、彼女は即座に指示を出す。
「許可する。観測データを共有し、スクリーンに映せ、静止画でもいい」
「ラジャラジャ。観測ドローンノ射出ヲ確認、データリンク開始」
観測ドローンが2機、観測ステーションより射出される。
射出された観測ドローンはそれ単体で全長5メートル。
内蔵されているのは各種センサーと高高度望遠装置、そして円盤ノズルが特徴的な一つの主機スラスターのみだ。
形状はRQ-1 プレデターと酷似しており、その姿は宇宙を駆けるRQ-1 プレデター、…この機体、私は好きなのだ、LOVEなのだよ。
「観測ドローンヨリ映像ガ来マシタ、スクリーンに
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