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気がつけば、何故か大変な事態になっていた件【未完】
プロローグ
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[1] 最後
 きっかけは、何だっかは定かでは無い。
 ただ物心がついた頃には、やり遂げなければならない使命があった。

 使命というより、夢のほうがしっくりくるだろうか。夢というのは、人によって違う。

 医学で人を助けることだったり。
 軍に入り、祖国を守ることだったり。
 国をより良くする為に政治の道に入ることだったり。
 etc…。

 とにかく、だ。夢というのは、人それぞれである。
 そんな私だが、共通する夢は無いと自負している。そう、私は未来を危惧しているのだ。

 それは―――終末。終焉ともいう。

 世界の終わりは必ずやって来ると、私は信じているのだ。
 多分、おそらく、きっと。ノアの方舟の例もあるし。

 私のそれは、一時の熱病では決して無い。もっと深い心の底で燃え続け、消えることなく突き動かしているのだ。終末に向けて備えなければならない。いつか来るその日の為に…。

 最も、その為には「金」が必要なのは考えるまでもない。

 宝くじ。
 パチンコ。
 競馬。
 カジノ
 etc…。

 思いつく限り、ありとあらゆる方法で稼いだ。
 
 結果は―――完敗。泣いた、とにかく泣いた。

 宝くじ。合計で50$しか稼げなかった。
 パチンコ。一ヶ月に稼げた金額、日本円にすると1万円。お小遣いかな。
 競馬。カンニングしたい。
 カジノ。一つの店舗残らず、駆逐してやる!

 全財産、2000$!
 泣いた。親に荷物を渡され、一軒家を捨て、マンションを捨て、親友に殴られ、やがてアパートに住み着いた私は号泣した。
 
 暗き部屋で、そう諦めていた頃、一筋の光明が降り注いだ。
 あ、そうだ。投機すればよかったんだ。

 そう思ったら即行動、勉強を凄い頑張った。
 結果、一年後には10万ドル稼ぐことに成功した。拍手喝采の私は、日本人が経営する回らない寿司をいただいた。最高に美味かった。

 そんなかんじで稼げたお金で、次の行動に移行しようと決意した。会社を設立し、より効果的にお金をゲットし、そして世界の終わりに備えるが為に。

 設立した会社名は、「アンブレラ」。

 表向きは薬品開発部門を持つ国際的ガリバー企業として。社名は「傘で人類を庇護する」から由来するもの。社訓は「人々の健康を庇護する」。社章も社名に因んだ「赤と白の傘」。

 アンブレラ社は一気に反響(人気)を呼び、21世紀初頭となる頃には、全米最大の民間企業へと成長を遂げた。

 90%の家庭に製品を普及させ、その政治的、経済的影響力はトップクラスだ。
 表向きはコンピューターテクノロジー関係や医薬品などの会社として。
 裏では兵器開発や”Tーウイルス”研究を。最も莫大な利益が生まれたのは、クリアラ
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