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気がつけば、何故か大変な事態になっていた件
プロローグ
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ンスレベルが低い社員には極秘で研究していた遺伝子実験や細菌兵器。

 世界中にアンブレラ社の反響(人気)を呼ぶ国には支部を設け、その内の一つ―――日本にも支部を設けた。

 アンブレラ社所有のとある洋館の遥か地下には、極秘の秘密研究所『ハイブ』を建設。

 ウイルスの研究は『ラクーンシティ』の遥か地下に存在するハイブのみだが、実験する場合は南極の氷の下に存在する主要複合実験施設を中心に行う。

 終末に向けた準備を進める中で、最高幹部を招集した会議も行った。それ以下の社員には、秘密としている。

 この頃となると私の年齢は60歳を超えているのだが、不思議なことに外見容姿は20代前半のまま。このことから共同パートナーや最高幹部にも疑問を持たれたが、「体質」であると告げると理解してくれた。ちなみに私、白髪の女性である。


 閑話休題(*それはさておき)


 最高幹部達にはTーウイルスについてと、これから起こる終末についての顛末を話した。理解してくれて何よりだった。つい「選ばれた人間だけが残るのです」的なことを言ってしまったが、気にしなくて大丈夫であろう。
 
 こうして、終末後の世界に向けて準備が着々と進んできた。ならば、腹心であるこの最高幹部に一任してもよいだろう。優秀であるし。

 「”例の作戦”、指揮のほどよろしく頼む。最大級の緊急事態が発生した場合、起こしてくれ」

 「承知しました、博士」

 私は人間冷凍装置に入り、眠りにつく。ふと思い出したのだが例の作戦とやら、実のところ私はあまり理解していない。ふむふむと頷き、承認の印を押してしまったが大丈夫だろう。
 まさかまさか、「選ばれた人間だけが残るのです」を真に受けた訳ではあるまい。作戦にはビッシリとそういった内容が記されていた為、冗談であるのは一目で分かった。

 …あ、抗えない睡魔が襲ってきたか。
 では私は、世界を救ってくれると信じて、作戦成功を祈っていよう。

 「グッパイ……zzZ」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 さて、ここで問題。

 Q世界を救ったアンブレラ社は、私が起きるとどうなっていたと思う?
 A結論。世界は滅亡し、アンブレラ社は生存者から「敵」と断定されている。

 「貴女がやったことは、決して許されることじゃない!」

 いや本当、一つ言わせて欲しい。―――気がつけば、何故か大変な事態になっている件。
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