暁 〜小説投稿サイト〜
現実世界は理不尽に満ちている!
第2話「状況把握」
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艦艇があれば、そして積載量が高い艦艇であれば有る程、積載する上限が上がるのだ。

 資源採掘と採取し、上限まで積載し次第帰還し要塞に納め、納めた後は資源採掘と採取へ戻る。
 そのルーティンを繰り返しだ。

 資源確保はX8小型汎用艦だけでない。
 この星系中に採掘ステーションを建設予定し、更に資源を確保していく次第だ。

 2つ目の軍拡だが、それに関しては現在も続行中だ。

 3つ目の本拠地確保だが、星系調査が済み次第だ。

 本拠地といったらこの要塞があるのだが、この要塞は要塞ごと移転する。
 本拠地は大陸型惑星の予定だが、未だこの星系調査の最中の為、終わり次第この要塞は直ちに移転する。
 そしてそろそろ、本要塞は移転準備が間もなく完了する。

 最後に4つ目だが、引き続き星系調査は行われている。

 そろそろ、か?

 「ギルド長、報告ガアリマス」
 
 OOMコマンド・バトルドロイドが報告にやって来た。

 「星系調査ガ完了、並ビに本要塞の移転準備が完了シマシタ」

 「本拠地となる惑星の調査も、完了したか?」

 「ハイ、完了シマシタ」

 そうして、調査報告がOOMコマンド・バトルドロイドより語れ始めた。
 
 この星系は地球が属する太陽系と、同数の惑星があること。
 人類の環境に適する惑星が一つあり、その惑星は衛星軌道上には月とほぼ同じの衛星が確認された事。
 etc…。

 「報告ハ以上トナリマス」

 「そうか」

 本拠地となる惑星。
 その惑星は地球と瓜二つであることが、最後にそう報告された。

 「遂に終わったか」

 静かに目を閉じる、その時間は10秒。
 そして、カッと目を見開き、声高に言い放つ。
 …癖なんだ、許せ。

 「これより本要塞は移転シークエンスに入る!」

 「ラジャラジャ」

 「第1、第2艦隊を除き、展開している全ての艦隊は直ちに宇宙港へと戻れ!」

 「ア〜、X8小型汎用艦トソノ護衛艦隊モデスカ?」

 「そうだ、直ぐに取り掛かれ」

 「ラジャラジャ」

 命令を確認したOOMコマンダー・バトルドロイドは上下に首を振り、足早で去る。
 その直後、要塞司令部は忙しくなった。

 こうして、本要塞は地球と瓜二つの惑星軌道上へと移転したのだった。

 〜〜〜本要塞移転後から3日後〜〜〜

 フフっ、司令官席に座り、優雅にコーヒータイムを勤しむ私。
 コーヒーカップを口に近づかせ、匂いを楽しみながらちょびちょびっと飲んでいく。

 その姿はまるで貴族令嬢のようであるが軍服姿ではなくドレス、コーヒーでなくティーであれば更にだろう。
 平和って良いな〜。あぁ、コーヒーが美味い、最
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