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現実世界は理不尽に満ちている!
第2話「状況把握」
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 状況把握に努め、既に1週間が経過した。

 あぁ、そうだ。
 状況把握していた、そして今後も行っていくそのリストがあったな。確認も含めて閲覧しておこう。

ーーー
 【状況把握リスト】
 ・敵対ギルドへ差し向けた艦隊の所在ならびに天体兵器(超兵器とも呼称される)の所在
 ・現在地
 ・元の世界、地球に帰還出来るのか?
 ・現有戦力
 ・etc…。
ーーー

 以上が、状況把握リストの内容だ。

 先ず、一つ目。
 
 WSOゲームが永久終了する瞬間まで、敵対ギルドへ差し向けていた艦隊と天体兵器の所在に関してであるが、…何の成果も得られませんでしたーッ!!(*某進撃の巨人に登場する元団長風)

 唯一得られたのは、あれだ、反応消失しているということだ。
 艦隊と天体兵器の位置情報だって、同様に無いのだ。
 我がギルドの戦力の殆どが手元に無いこの状況。…敵対ギルドが報復にやって来たら、フルボッコ間違いなしである。

 ちなみにであるが、敵対ギルドは一つや二つではない。
 敵対ギルドは、何百もある。
 ふふふっ、楽しかった!
 あ〜はっはっはっはっ!……こんな現象が起きるなんぞ微塵も想像なんてしていなかったのだから、仕方がないというものである。いや、本当に。

 つまり、だ。
 全ての艦隊と全ての天体兵器は手元に無い。その事実に私は、嫌でも認識させられる。
 …本当、なんでこんな事に……シクシクと泣こうと決意したのは内緒だ。

 次に、2つ目。
 現在地だ。
 
 此処はいったい何処なのかだが、…悲しいことに、分からんとしか。
 いやだって、そうだろう。いつもなら眼前に薄いウィンドウが展開され、マップが表示される筈が今もなお眼前に現れていないし、要塞に記録してある銀河地図も、全然知らない銀河系であるからか、役に立たない。

 一応、どこかの太陽系に属しているのは分かる。
 何ならポツンっと浮かぶ準惑星ケレスと同等の準惑星が、我が要塞近隣にあるということも分かる。

 周囲の状況をより明確に把握する為、調査隊を出動させた。

 調査の結果、この太陽系は地球が属する太陽系ではなかった。
 惑星そして衛星の数は地球が属する太陽系と同じであれど、違う。

 ということは、だ。
 
 私含む地球人類が誕生した宇宙なのか、それとも観測されていない、多元宇宙の何処かなのかは断言出来ないが、この太陽系は絶対に地球が属する太陽系でないのは間違いなし。

 簡単に纏めると、宇宙旅行に該当するだろう。
 ……こんな宇宙旅行があって溜まるか!!

 ……ふぅ。

 3つ目は、元の世界に戻れるのか、だ。

 ……これに関しては何とも言い難い。
 ネガティブともポジティブと
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