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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第44話
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だ――――――わざわざ突っ込むなよ、面倒だし。)

(…………マジかよ…………)

ヴァンの答えを聞いたアーロンは呆れた表情を浮かべた後ヴァンと共にサァラの送りを再開した。



「……………………」

一方その頃去って行くヴァン達の様子をコートの男は建物の屋上から見下ろしていた。

「―――――どう、気に入った?」

そこにメルキオルが男に問いかけた。

「…………ああ、期待通りの顔触れだ。思いがけぬ”ゲスト”も愉しみにしてくれているらしい。せいぜい盛り上げてやるとしよう――――――”恐怖”を導くための黄金の狂騒曲でな。」

「そうだね――――――ボス♪」

男の言葉にメルキオルは嬉しそうに頷いた。



8:05――――――



〜伝統地区・宿酒場”三日月亭”〜



「「………………………………(じー)」」

翌朝朝食を取っていたヴァン達だったがアニエスとフェリは冷たい視線をヴァンに向けていた。

「あー、お嬢さん方?そう膨れんなよ。せっかくの朝飯がマズくなるぜ。いや〜絶品だなぁ、このディップ料理(アムス)

二人の冷たい視線に対してヴァンは話を誤魔化そうとした。

「別に、怒ってません。ヴァンさんたちはいいですよね、昨夜はお楽しみだったみたいで。」

「…………せめて一言でもあれば。これでは護衛の意味がありません。」

顔を俯かせて複雑そうな表情を浮かべたアニエスだったがすぐに再び冷たい視線をヴァンに向けてヴァンに対する皮肉の言葉を口にし、フェリは呆れた様子で首を横に振って答えた。

「うっ…………」

「クク、ザマぁ。結局バレてやんの。」

「申し訳ありません、フォローしきれずに。」

二人の言葉と視線に思わず冷や汗をかいて唸り声をあげたヴァンの様子をアーロンは面白そうに見守り、リゼットは苦笑しながら謝罪の言葉を口にした。



「ふう、アンタのせいじゃないさ。しかし――――――俺達のいない間にまた”ゲネシス”が光るなんてな。」

溜息を吐いたヴァンはアニエス達から聞いた話を思い返した。

「タイミング的にはちょうど”怪盗(あの女)”とやり合ってた時だったか?」

「…………はい、偶然かもしれませんが。ヴァンさんたちに何かがと思って心配したんですからね…………?」

「悪かった、この通りだ。だがメア公も出てこなかったし、同じってワケでもなさそうだな。」

「ふむ、いくつかの反応パターンがあるということですか…………」

アーロンの確認に答えた後自分達を心配していたことを口にしたアニエスに頭を下げたヴァンは気を取り直してゲネシスの事を考え、リゼットはある推測をしていた。



「いや〜、しかし
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