第44話
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の指摘を聞いて一連の流れをグリムキャッツが見ていたことに気づいたヴァンは呆れながらグリムキャッツに指摘した。
「だ、誰が肌が心配な年増ですってぇ〜!?」
「そこまで言ってねぇだろ!?」
「あの、違うんです――――――」
「………もはや問答は無用。女神達に蹴っ飛ばされて煉獄に堕ちなさいっ――――――!」
グリムキャッツがヴァンの事を誤解していることに気づいたサァラはグリムキャッツに事情を説明しようとしたがグリムキャッツは聞く耳はなく自身の武装を構えた。
「旧首都を騒がす女怪盗だったか。…………だが…………」
「今は後だ――――――来るぞ!」
そしてヴァンとアーロンはグリムキャッツとの戦闘を開始し、グリムキャッツと互角の戦いを繰り広げていた。
「チッ…………やりやがる!」
「ったく、いい加減落ち着け…………!」
グリムキャッツの予想以上の強さにアーロンは舌打ちをしてグリムキャッツを警戒し、ヴァンはグリムキャッツを説得の言葉をかけた。
「これが落ち着いていられますかっ!ちょっと見直したアタシがバカだったわ!ニナの目を覚ますためにもここで――――――」
対するグリムキャッツは聞く耳を持たず、怒りの様子で戦闘を続行しようとしていた。
「あの――――――待ってください!」
その時声を上げたサァラがヴァンとアーロンを庇うように二人の前で両手を広げた。
「っ…………!?どいてなさい、今アタシが天誅を――――」
「違うんです――――――ヴァンさんたちは私を送ってくださってるだけなんです!その、さっきは話を聞いてもらった感極まってしまっただけで…………!」
「いいの、無理しなくて!貴女も辛かったでしょ、う――――――…………え”。…………マジ?」
サァラの言葉を聞いてようやく自分が勘違いしていたことに気づいたグリムキャッツが表情を引き攣せると同時に固まってヴァン達に問いかけた。対するヴァン達は何も語らずグリムキャッツの反応を待っていた。
「…………えっと…………きょ、今日の所はこれで勘弁してあげるわ!でもくれぐれも肝に銘じなさい――――次に女の子を泣かせたら只じゃおかないから!」
そしてグリムキャッツは武装を収めてヴァン達に捨て台詞を吐いた後その場から走り去った。
「え、ええと…………なんだったんでしょう?」
「さあな…………旧首都を騒がす女怪盗のコスプレじゃないか?」
グリムキャッツが去った後疑問を口にしたサァラの問いかけにヴァンは答えを誤魔化した。
(つーか、オイ…………)
その時グリムキャッツの正体に気づいたアーロンは小声でヴァンに確認した。
(ま、見たまんまだ。何やら事情がありそう
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