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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第14話:まともな名君が足りない……
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「……信長様?」
まさか……信長様もこの世界に転生して……
「のぶながさま?誰だそいつ?」
「え?違うの?」
「と言うか、誰よお前?」
あれ?
違うの?
「でも、豊臣秀吉(わたし)の事を猿と呼びましたよね?」
「猿?」
あれれ?
話が何時まで経っても噛み合わんぞ?
「もしかして、こいつの事か?」
「こいつって?」
そこにいたのは、まるで猿の様な小男であった。
「ちょっと待て、つまり豊臣秀吉(わたし)はそいつと間違われたのか?」
「んー……でも、こいつには無い美貌が有るか?」
何なんだよもう!
もしかして、信長様がムソーウ王国の代わりに水源と言う小田原城の様な鉄甲船と戦ってくれると思っておったが……
うん!……豊臣秀吉(われ)ながら完全に人任せだな……
ま、でも、エイジオブ帝国以外に鉄砲の有効性に気付いた人物をこのまま野放しは勿体無い!
「私は、ムソーウ王国国王、サカシラ・ガ・ムソーウの妹、オラウ・タ・ムソーウ」
その途端、目の前の山賊頭が少し困った顔をした。
「ムソーウ?あの恐ろしい突撃をする軍勢でお馴染みの?」
……どんだけ突撃が好きなんだ?我が国は。
「お恥ずかしながら、今はその勢いはありませんよ」
その途端、山賊頭は首を傾げおった。
「そうか?この便利な武器だって、えいじおぶなんとかが捨てた砦から奪った物だが、お前達ムソーウ王国のお得意の突撃が無かったら、こうはならなかったぞ?」
結局、その鉄砲はエイジオブ帝国から奪った物だったか……
しかも、エイジオブ帝国が捨てた砦の本当の目的には気付いていない様だ。
エイジオブ帝国が囮にした砦を次々と嬉々として落として、馬鹿みたいに死地に突っ込んで敵の罠に嵌ったのが……我が国であるムソーウ王国ですけどね!
「もし、本当に我が国の突撃が全てを打ち砕ける程の力が有るなら、カイジンニキス港国は今頃、我が国に助けを―――」
その途端、山賊頭の目が鋭く光った。
……何を考えておる?
「そのカイジンニキス港国なんだが、アンタはどう思う?」
ほう。
豊臣秀吉(わたし)を試す気か?
「救えるものなら救いたいのですが、正直言って、今の我が国にはそこまでの力が無い。悔しい事であるが―――」
「本当に悔しいの?」
ん?
この豊臣秀吉(わたし)とした事が、不正解を口にしてしまったか?
「あんな糞みたいな国を護りきれなかった事が、アンタはそんなに悔しいのか?本当に?」
こやつ、カイジンニキス港国への未練がほどんど無いと視える。
「悔しいと言うより、恥ずかしいかな?エイジオブ帝国に好き勝手されて、それを阻止出来ない私が……本当に憎いよ」
その途端、山賊頭がポンと手を叩いた。
「あ、なるほどね。えいじおぶなんとかに敗けるのが嫌なだけであって、カイジ
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