第百六十八話
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第百六十八話 下着を着けて
今日子先生は風呂から上がると使い魔達に言って用意してもらった紫の下着を着けた、それからすぐにだった。
その上に絹の銀のパジャマを着た、すると使い魔達に言われた。
「ご主人様は下着のままおられないですね」
「お家の中でも」
「香織様もそうですが」
「ご主人様もそうですね」
「下着のままだと冷えるから」
今日子先生は自身の使い魔達にそれでと答えた。
「だからね」
「すぐにですね」
「その上に服を着られますね」
「夏でも冬でも」
「お休みになられる時でも」
「下着は見えないからこそいいのよ」
微笑んで話した。
「だからね」
「それで、ですか」
「すぐに服を着られますか」
「何時でも」
「そうされますか」
「私も香織ちゃんも冷え性の気があって」
そうであってというのだ。
「それでさらにね」
「見えないからこそいい」
「下着は、ですね」
「そうしたお洒落ですね」
「そう考えているから」
だからだというのだ。
「今日は少し暑いけれど」
「パジャマを着られて」
「そしてですね」
「休まれますね」
「そうするわ、それでね」
今日子先生はワンピースのパジャマ姿で言った、膝を隠す位の長さでその下は白い奇麗な素足である。
「今日のお風呂は金木犀の香水を入れてくれたのね」
「そうさせて頂きました」
「ご主人様が金木犀の香りがお好きなので」
「そうさせて頂きました」
「よかったわ」
使い魔達ににこりと笑って述べた。
「本当にね」
「そうですか、それは何よりです」
「そう言って頂いて」
「では今宵はよく寝られますか」
「そうでしょうか」
「いい香りに包まれて寝られるわ」
使い魔達ににこりと笑って告げた、そしてだった。
今日子先生は自分のベッドに向かった、ベッドの天幕を閉めてカーテンの中で心地よく眠ったのだった。
第百六十八話 完
2024・5・19
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