第二十六話 それぞれの組織の決意その八
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「次にどう動くか」
「わかりやすいな」
「そうね」
「ここまでは気付かなかったよ」
ドッゴイヤーはバスコの映像を観つつ言った、人間の姿の時だけでなく変身した時のそれも観て話した。
「こんなに癖が強かったんだ」
「手足だけじゃない」
ギブケンも彼の映像を観ながら言った。
「顔の動きもな」
「うん、出てるね」
「それもかなりな」
「本当癖の塊だよ」
「確かに強い」
ギブケンはバスオのこのことは素直に認めた。
「しかしな」
「とんでもなく癖が強いね」
「全くだ、これは読みやすい」
「次の動きがね」
これがというのだ。
「かなりわかりやすいね」
「戦闘の時の動きは一瞬だ」
「それで癖が出るのもね」
「一瞬だ、しかしだ」
「その一瞬が大事だよ」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それを見逃さないことだ」
「絶対にね」
「それに俺達は出来るな」
アグリはこう言った。
「その一瞬を見抜くことが」
「出来ないで戦えるか」
そこは岩崎が問うた。
「果たして」
「それが答えだよな」
「俺達はその一瞬でだ」
「今まで戦って来た」
「それでだ」
「今もだよな」
「同じだ」
まさにというのだ。
「その一瞬をだ」
「見抜いてきたし見抜いてきたんだ」
「ダグデド達との戦いでもだ」
「同じだよな」
「そうだ」
岩崎はその通りだと答えた。
「今回もな」
「そうだよな」
「だからやっていくぞ、一瞬をだ」
敵が見せる癖、それが出るというのだ。
「見逃さないでいくぞ」
「そうしていこうな」
「絶対にな」
「しかし」
「皆一瞬のことが出来てるから」
こう言ったのは伊賀崎父だった。
「だから後は油断しないことだよ」
「油断ですね」
「それが怖いよ」
こう岩崎に話した。
「敵が油断して慢心しているならね」
「俺達はですね」
「うん、絶対にね」
「油断しないことですね」
「慢心もね」
伊賀崎父はこのことも言い加えた。
「そうしていこう」
「わかりました」
「あの、前から思っていましたけれど」
宇佐見はここで伊賀崎父にこんなことを言った。
「伊賀崎旋風さんがおられないと」
「俺が?」
「ニンニンジャーはかなり困りますね」
「いや、俺戦えないよ」
伊賀崎父はこう言って自分がいないと、という言葉を否定した。
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