第二十六話 それぞれの組織の決意その七
[8]前話 [2]次話
「その性格にしろ行動にしても」
「そうなのですね」
「癖の塊と言っていいです」
「他の面々もだな」
ブランエリも言った。
「五人全員それぞれな」
「癖が強いですな」
「そう、性格の個性が強く」
「個癖といいますか」
「動きの一つ一つにもそれが強い」
「左様ですな」
「ならその癖でだ」
射田はまさにと言った。
「次の動きとかがわかるな」
「確かに」
ブランエリはその通りだと答えた。
「戦略もそうだし戦闘でもな」
「次にどういった攻撃をするかな」
「わかりやすい」
「連中の映像を観たい」
射田はこう申し出た。
「是非な」
「ああ、ちゃんとあるぜ」
ガストが鋭い目で右手の人差し指を前に振って答えた。
「研究も必要だと思ってな」
「撮っておいたんだな」
「ああ、連中は撮られてることに気付いたと思うが」
それでもというのだ。
「いつも勝てると思ってな」
「それでか」
「観られても平気だった」
「まさに余裕だな」
加藤はその話を聞いてこう述べた。
「強いが故のな」
「ああ、そしてその余裕はな」
「油断、そしてだ」
ガストはさらに言った。
「慢心だ」
「それになるな」
「慢心は狙い目だな」
「紛れもなくな」
「連中は元々慢心していた」
「だからあんた達に負けたな」
「ああ」
加藤にその通りだと答えた。
「そうだった」
「それならな」
「俺達はその慢心に今回もだ」
「付け入るな」
「そうして勝つ」
そうするというのだ。
「それでいいな」
「悪い筈ないだろ」
ガストは加藤ににやりと笑って答えた。
「ああした連中に勝つにはな」
「それが一番だな」
「何といってもな」
「だからだ」
それでというのだ。
「そうして戦うぞ」
「それならな」
こう話して実際に戦隊の面々はダグデド達の映像を観た、プラジアやバスコのそれもあり何度も何度も観た。
するとだ、何かとわかったのだった。
「全員癖の塊ね」
「そうだな」
レオはアムのその言葉に頷いた。
「観てみるとな」
「もう動きの一つ一つがね」
「かなり癖が強くてな」
「もうね」
それこそというのだ。
「癖の塊ね」
「全くだな」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ