第二十六話 それぞれの組織の決意その三
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「頭も使いましょう」
「そうじゃな」
有明の方はエンターのその言葉に頷いた。
「そうせねばのう」
「彼等は奸智に長けています」
「こちらも頭を使わねばな」
「勝てません」
こう有明他の方に述べた。
「絶対に」
「では作戦を考えるか」
「出て来た瞬間にです」
そのダグデド達がというのだ。
「まさにです」
「総員でじゃな」
「すぐに彼等の前に集結しまして」
「総出で戦うが」
「はい」
そうだというのだった。
「その際の陣形や配置をです」
「考えるか」
「それも各個撃破していきましょう」
「一人一人倒していくか」
「まとめてではなく」
「一人一人確実にじゃな」
「総力で攻撃を仕掛けまして」
そうしてというのだ。
「倒していきましょう」
「その都度敵の数を減らしていくか」
「厄介な方ばかりの様ですが」
それでもというのだ。
「一人ずつ倒していけば」
「それなら楽に倒していけるのう」
「如何に彼等が強くとも」
そうであってもというのだ。
「一人一人であれば」
「わらわ達皆でじゃとのう」
「充分倒せます」
「よい考えじゃ」
有明の方はエンターの策に太鼓判を押した。
「実にな、ではじゃ」
「その様にですね」
「戦ってな」
そうしてというのだ。
「あの者達を倒そうぞ」
「その様に」
「如何に邪で強くともな」
ダグデド達がというのだ。
「それでもじゃ」
「戦えてな」
「勝てますね」
「そうしようぞ、戦隊の者達は今は放っておき」
「彼等と戦いましょう」
「それではな」
「連中は頭もいいけれどな」
牙鬼はここでこんなことを言った。
「戦隊の連中とはまた違うな」
「そうですね、戦隊の場合は必ず一人参謀の人がいまして」
グリッタが応えた。
「その機転や知恵、知識で戦い」
「王道って言うかな」
「正々堂々としていますね」
「こっちの策に気付いたりな」
「裏をかいたり弱点を衝きますね」
「そうしてくるよな」
「ですが彼等の場合は」
今敵としている彼等はというのだ。
「奸智ですね」
「欺いたり騙したりな」
「陥れる」
「そうしたです」
まさにというのだ。
「邪なものです」
「そこが違うな」
「はい」
まさにというのだ。
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