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星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その三十七

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「そうしています」
「そうなのか」
「どうも忙しいらしくて」
 それでというのだ。
「そうみたいです」
「そうなんだな」
「はい、どうも」 
 それはというのだ。
「そうらしくて」
「忙しいとこならな」
「就職も楽ですか」
「ああ、それなら就職に困ったらな」
「ゲームセンターにですね」
「行けばいいな」
 親戚が経営しているその店にというのだ。
「そうすれば」
「そうですね、結構大きな店で」 
 兵士は曹長にその店の話もした。
「俺の国タンザニアですが」
「お前あの国の生まれだったな」
「はい、結構賑やかな街の繁華街に親戚の店もあって」
「繁盛しているんだな」
「三階建て、地下にも一階ある大きな店で」
「忙しいんだな」
「はい、それでいつもなんです」
 今話した様にというのだ。
「求人出てます」
「そうなんだな」
「仕事はホワイトなんですがね」
「人手不足なんだな」
「そうなんですよ」
「幾らいても忙しいか?」
「っていうか繁華街全体が忙しいんで」
「ああ、どの店もか」  
 曹長は兵士の親戚が経営している店がどうして慢性的な人手不足であるのかを察した、それで兵士にも言った。
「求人出していてか」
「もう繁華街全体でいつもです」
「人の取り合いか」
「働く人も」
「よくある話だな」
「忙しいところですとそうですよね」
「連合はいつも発展してるしな」
 それは続いている、千年の間それが続いていて発展し続けている国でもあるのだ。
「だからな」
「人手不足の時はですね」
「ああ」
 実際にというのだ。
「何処もな」
「人手の取り合いですね、ですから」
「俺の親戚の店もですね」
「競争してるんだよ」
 同じ繁華街にある多くの店と、というのだ。
「人手の取り合いをな」
「そういうことですね」
「だったら民間に行くんだったらな」
「はい、親戚の店にですね」
「行くことも考えればいいな」
「そうなりますね」
「ああ、親戚もいるとな」
 それならというのだ。
「人手になるからな」
「いいんですね」
「ああ、それでな」
「俺もですか」
「行けよ」
「民間に行く時はそうします」
「それじゃあな、しかし俺もな」
 曹長はここで笑ってこうも言った、大柄で骨太な感じの身体で顔には皺があり如何にも古強者といった外見である。
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