第七百六十二話 餓鬼とはその十一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「その人もです」
「本を読んでか」
「偉そうに言うだけだったのね」
「何処が悪い何がよくないだの」
「あら捜しをするだけだったのね」
「こうした人は他の人の活躍を見てもです」
そうしてもというのだ。
「すぐに駄目になっただの言います」
「自分は活躍したことがなくてもか」
「自分が出来ないことをしてもなの」
「それでもか」
「他の人の活躍にはそう言うのね」
「はい、そして」
その様なことをしてというのだ。
「自分は全く成長しません」
「当然だな」
ダンは忌々し気に堪えた、そして一緒にいる面々に対してその忌々しさを顔に出しつつ話すのだった。
「批評ばかりでだ」
「学ばないならですね」
「成長する筈がない」
それこそというのだ。
「子供の頃からそうならな」
「子供のままですね」
「歳を重ねるだけでだ」
まさにそれだけでというのだ。
「何一つな」
「成長しませんね、実際にその人は五十になってもです」
そうした年齢になろうともというのだ。
「全くです」
「成長しなかったか」
「そうでした」
実際にというのだ。
「その人生において」
「やはりそうか」
「死ぬまでそうでした」
成長しなかったというのだ。
「その五十の時に他の人に子供だと」
「言われたか」
「性格もものの見方も行いもあまりに酷いので」
「五十にもなってか」
「それでもです」
「それはあまりにも酷いな」
「そうね、というか本を読んでも学ばない人っているのね」
エイミーはどうにもという顔と声で述べた。
「そうなのね」
「残念ながら」
「本当に残念ね」
この言葉を心から出した。
「普通読書ってね」
「学び楽しむものですね」
「学んでないしそんな読み方して楽しいか」
「正しい楽しみ方ではないですね」
「私そうした人に本はね」
「貸したくないですね」
「絶対にね」
それこそというのだ。
「しかも勝手に人の部屋入って本漁るのよね」
「粗末に一冊一冊投げる様にして分けつつ」
「人の本勝手にそう扱ったら」
「誰もが怒りますね」
「それを五十位でやったの」
「そして親戚の人に怒られました」
そうなったというのだ。
「無断でお部屋に入ったうえでなので」
「私だったら二度と部屋に入るなって言って」
「本も貸さないですね」
「粗末に扱うし貸してもね」
「批評されるだけです」
「感謝もしなくて、そんな人絶対によ」
それこそというのだ。
「本はね」
「貸さないですね」
「間違ってもね」
セーラに強い声で話した。
「そうするわ、お金だってね」
「同じですね」
「何があってもね」
それこそというのだ。
「貸さないわ」
「やはりそうなりますね」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ